初めまして。舘神龍彦ともうします。
2月23日付 朝日新聞朝刊のオピニオン欄「時の肖像」というコラムに関して、
考えたことがあり、このBlog上で書いてみたいと思います。
なお、高橋様が論説委員を務める朝日新聞には、私も一昨年「私の視点」欄に寄稿したことがあります。
私が気になったのは、以下の部分です。
(以下引用)
パソコンで、奥深い漢字の世界に親しむ機会が増えるのはいいことだが、パソコンの普及には、漢字や日本語へのローマ字の関与が強まるという一面もある。
パソコンに向かい、文章をつづる画面を開く。仮に「高い山」と書くとする。よく見かけるローマ字による入力の場合、まず指先で「takaiyama」というキーを選んで押すことになる。頭の中にある「高い山」をいったんローマ字に変えて、かなの「たかいやま」を表示させ、さらにパソコンの働きで変換して漢字かな交じり文に戻す。漢字だけではなく、かなも含めて、日本語をつづるのに、そのつどローマ字化が起こる。いわばローマ字への「脳内変換」が常に行われている。
(引用おわり)
ここで、高橋様はパソコンでの日本語入力には、単語をまずローマ字に変換しそれをキーボードから入力する旨のことを書かれていますね。
おそらくそういうプロセスを感じている方は少なくないと思います。
私自身は、しかしこの説明に大きな違和感を感じました。
私はワープロ専用機を使っていた時代も含めればもう20年ぐらいローマ字入力をしています。そしてローマ字入力を習得した直後の短い時期以外は、日本語をわざわざローマ字に変換してそれを入力しているという意識をまったく持ったことがありません。
その理由は、タッチタイピングの有無ではないかと考えます。
キートップを見ることなく文字入力をするタッチタイピングをすると、このローマ字化というようなプロセスはほとんど意識することがありません。単語や文章などは、どちらかと言えば、指の筋肉の連続的な動きの結果としてあらわれてくるものではないか。
私の実感からくるこの仮説に普遍性があるかどうかの判断は慎重に行わねばなりません。しかし、高橋様がお書きになっていることを、私がまったく意識していないことは事実なのです。
であるのなら、ご指摘のような“パソコンでの日本語入力におけるローマ字への脳内変換”は、タッチタイピング時にはあらわれないことではないかと考えます。
なお、私は別にパソコンを万能だと言うつもりもありませんし、手書きで文字を書くことはどういうことなのかも考えております。それについては、拙著『アイデアを生むデジアナ道具術』の68ページに記しております。お手すきのときにでもご覧いただければと思います。どうぞよろしくお願いします。
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