2009/07/18

手帳が情報チャンネルになった時代

 システム手帳については、拙著『システム手帳新入門!』(岩波書店)や『手帳進化論』(PHPビジネス新書)でも何回も書いてきた。

 そして今日のエントリーは表題の件。システム手帳の登場によって、手帳はそれまでのスケジュールの記録・管理のツールから情報を保持し参照し、たまには入れ替えたりする、そういうツールになった。
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 上の写真は、株式会社丸井が発行していた小冊子だ。クレジットカード会社には、この種の定型サービスの一覧を発行し、ユーザーに自社や自社提携の各種サービスを使ってもらうための導線とするケースはめずらしくない。

 この冊子が同種のものと違うのは、それがバイブルサイズのリフィルと同じサイズであり、バインダーに綴じるための6つの穴をページの左側に持っていることだ。このことによって、同社や同社と提携する各種サービスの情報を自分のバイブルサイズの手帳に綴じることができたわけだ。巻末には遊園地の割引チケットもあり、これも手帳に入れられた。

 この冊子の発行は1989年。情報誌『ぴあ』の創刊は1972年だったが、システム手帳は十数年後に、特定カード会社関連ではあるが、似たような情報を取り込むようになった。

 現在システム手帳の役目を果たしているのは、言うまでもなく携帯電話だろう。映画館の情報、レストランガイド、街の地図、ホテルガイドなど、すべて携帯電話から情報にアクセスができ、さらには割引も受けられる。
 紙に印刷された固定的な情報をめくって参照するのは、最新の情報変更が可能な携帯電話(用のWebサイト)に比較すると、情報の鮮度の店でも、また検索可能性の点でも不利だと言わざるを得ない。
 ともあれ、システム手帳は、普段持ち歩く機器の中に情報(とマーケティングの手段)を含ませる可能性を80年代後半の時点で示した。
 その十数年後にはiモードをはじめとする携帯電話がもっとスマートな形でそれを実現したわけだが、その先駆はシステム手帳だったとは言えるのではないだろうか。

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2008/12/30

来年の手帳にデータを移しておく

 システム手帳と違って綴じ手帳は、そこに書かれたことを次の年の手帳に写しにくいと思われている。実際、 別冊のアドレス帳などをのぞけば、ページを切り取ってそのまま貼り付けるわけにもいかないだろう。でもまったく手がないわけでもない。 手帳を開いて、来年もちょくちょく参照したいことがらは、まずパソコンに入力する。 それから見栄えを整えてプリントアウトして翌年の手帳に貼り付けたり挟んだりするのだ。

 確かにシステム手帳ほどはすっきりしないが、それでも貴重な情報が引き継がれるメリットは大きい。 またパソコンに入力したファイルを保存しておけば、それも活用できる。

 私の場合は、仕事用の手帳はシステム手帳なのでその必要がない。でも家庭で使っている手帳は綴じ手帳なので、 この方法を試してみようと思っている。 

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2008/05/04

携帯電話にもステータス表示機能が欲しい

メッセンジャーサービスのSkypeには、ステータス表示機能がある。ログイン中かどうか、一時退席中、取り込み中など、 話したい相手の状態が見える機能がある。

 この機能があることで、電話によくある「○○はただいま席を外しております」的な状態のときにアクセスしてしまう状態が回避できる。 相手のステータス表示を見ればそれが判断できるからだ。

 これと似たような機能が携帯電話にもあるといいと思う。そうすれば、相手の都合のいいときを狙って電話するようなことも可能になる。 もっともステータスの公開範囲などの設定も必要になり、その設定段階を巡って、とくに友人間などでは問題も起こりそうではあるが。

 

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2008/05/03

成功本のエッセンスは、「十三の徳目」にある

 最近の「夢をかなえるゾウ」に至るまで、成功本と言われるジャンルの本は、今や花盛りの感がある。 そしてこれらの本で語られることのエッセンスは、実は、ベンジャミン・フランクリンの「十三の徳目」にあるように思えてならない。

 政治家、発明家、科学者としても業績を残し、もっとも有名なアメリカ人の一人であるベンジャミン・フランクリン。彼が残した 「十三の徳目」は、道徳的に成熟するための原理原則とその説明をコンパクトにまとめて、実践しやすいようにしたものだ。

たとえば、1.節制には、「頭が鈍るほど食べないこと。酔って浮かれだすほど飲まないこと」とある。(「フランクリン自伝」 中公クラシックス 渡邊利雄訳)

 これって、あのガネーシャも言っていた“腹八分目”ということじゃなかろうか。そのほか、「10.清潔」は、 掃除をすれば幸せになれるととく一連の掃除の本を思い出させる。

 成功本というジャンルは、ひょっとしたらこの十三の徳目を解釈し直しているだけなのかも?

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2008/04/28

手帳術にそっくり!

 先のエントリーで、 ダイエットとニューエイジの関係について書いているWebの記事について触れた。

 その影響で、「世紀末シンドローム」(海野弘 新曜社)を読んでいる。この本に書かれている、ダイエット本についての記述は、 全く別のものについてもぴったりと当てはまる野ではないだろうか。

 八十年代にダイエットがいかに狂乱の極に達したかについて、レイチェル・ スウィフトの『おどろくべき形姿- または、いかに、とてつもなくゴージャスになるか』(一九九五)が面白くまとめている。まず驚かされるのは、 ダイエットやエステの本がおびただしく出ることである。次から次へと本を漁るのが、ダイエットマニアの特徴で、 これはニューエイジャーとよく似ている。もっといい方法があるはずだ、という果ててしないうえに駆り立てられているのである。 (前掲書)

 時代の違い、国の違いに目をつぶれば、これはなにやら手帳関連書とその周辺によく似ているように思えるのだが・・・。

 

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2008/04/21

成功本次の一手は?

 成功本と言われるジャンルは、今新たな段階を迎えようとしている。それは「夢をかなえるゾウ」(水野敬也 ) (※1)のベストセラー化とメジャー化(テレビドラマ化)である。

 このBlogの読者の方ならば気がついているかもしれないが、 実は成功本のいくつかには通底するひとつの構造がある(※2)。「夢をかなえるゾウ」 もこの例に漏れない構造が。

 それは、多数の成功者の特質、気質、習慣を収集して集大成することである。ナポレオン・ヒルから「成功本50冊勝ち抜け案内」 (水野俊也 光文社ペーパーバックス)に至るまで、単なる羅列とかブックガイドとか、ストーリー仕立てとかの違いはあっても、 基本的な手法として共通している。

 この構造が「夢をかなえる~」のテレビ化により、広く知られるようになると、 それはパターンとして認知され飽きられてしまうのではないか(※3)

 そうなったときに求められる成功本次の一手はなにか。それがどんなものになるのか、本が好きな人間として、 マーケティング的な関心として、興味は尽きないのだ。

※1 このタイトル、「夢をかなえるぞう!」 という意気込みみたいに言うときの言い方とダブルミーニングになっているよね?

※2 別の成功本の構造としては、若者がメンター的な老人に出会い、 いくつかのテスト的試練の中で目覚めていくというものもある。これもまあ、よく知られているとは思うが。

※3 というか、今まで飽きられなかったのが不思議な気もするが。

 

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2008/04/04

システム手帳=自作パソコン説

 まずバインダーを選び、次に各種リフィルを選ぶ。スケジュール、横罫メモ、各種様式etc。さらにペンをチョイス。してみると、 システム手帳は要するに自作パソコン的なものなのではないか。

 日本におけるシステム手帳は1984年にファイロファクスの上陸でその歴史がはじまる。日本能率協会(当時)、ミドリ(当時) など後年の日本メーカーの参入によって、とくにバイブルサイズを中心とする、 互換性を持った一連の商品群として認知浸透することになった(当時のブームについては、拙著 「システム手帳新入門!」内のコラム「ブームの古文書」で触れた)

 まず新しい規格が、外の世界からスタンダードとして導入され、そののちに互換性を持ったパーツ群が内外のメーカーから登場する。 この構図は、'90年代初頭のIBM製パソコンとその互換機(いわゆるPC-AT互換機)に踏襲されたと言えなくもない(いや、 それはさすがにこじつけかも)。

 ともあれ、核となるパーツを中心にユーザーが必要なアイテムをセレクトして組み立てていく商品という見方をすれば、 システム手帳は自作パソコンによく似ているように思うのだ。

 

※ 補記 この記事をあやまって3/30付けの記事に上書きしてしまいました。3/30の記事は本日4/4中に復旧します。取り急ぎお詫び申し上げます。

※ 4/5 昨日無事に復旧しました。もとの記事とやや違うかもしれませんが内容的にはほぼ同じはずです。ご迷惑をおかけしました。

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2007/10/24

手帳から自由になるか手帳で自由になるか

  手帳には、それに従わないといけないような強制力のような雰囲気がある。その一方で、 手帳に書いたタスクを次々とこなしていくことで、ストレスフリーになることも、多くの人が経験しているだろう。

 さてでは、なぜ手帳には強制力があるのか、どうやったら強制力の重力圏から離脱できるのか。その答えは、「手帳進化論」 に書いてあります。

 

「手帳進化論」舘神龍彦(PHPビジネス新書) 全国書店で発売中!

生徒手帳も有名人プロデュースの手帳も根っこはいっしょ?

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2007/10/23

100年前と今とでは手帳の意味が違う

 これも「手帳進化論」に書いたことだが、百年前と今とでは手帳のあり方や、個人にとっての意味は違う。それはとりもなおさず、 社会が変わったことがそこに反映されているからだ。

 にもかかわらずまるで百年前のような手帳も存在する。さてではあなたの手帳は真に現代的な手帳になっているのだろうか?  その答えは「手帳進化論」を読めばわかります。

「手帳進化論」舘神龍彦(PHPビジネス新書) 全国書店で発売中!

102冊から見えた日本の手帳の真実 

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2007/10/22

手帳ビッグバンはこれから起こる!

 ここ数年は、手帳ブームなどと言われているが、本当の手帳のビッグバン的な現象は実はこれから起こるのではないか?  夢実現のための手帳は、「手帳進化論」に紹介した以外にもたくさんあるし、私の知らないものもある。

 そして手帳に注目が集まれば集まるほど、こういうものが世の中に出てきやすい状況になる。選択肢が増えるという点では、 歓迎すべきことである。ただ、「それを手にすれば時間が倍になり人生が変わり、ばんばんざい」 てな幻想をまき散らす存在が増えると言えなくもない。

 私の役目は、こういう手帳にまつわる現象の意味の一つ一つを分析し解説していくことだ。その最初の試みが「手帳進化論」 (PHPビジネス新書)なのである。

「手帳進化論」舘神龍彦(PHPビジネス新書) 10月20日発売!

日本の手帳のパラダイムを書き換える! 

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