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2017年6月

2017/06/29

「ネットde手帳工房」の真価とは? #手帳ゆる友 #bungu

 本日、キヤノンITソリューションズ株式会社から発表された新サービス「ネットde手帳工房」。正式サービスの開始は9月とのこと。すでに記者発表がネット上でもいろいろニュースになっているので、このBlogでは、この手帳がそれまでの手帳とどう違うのか、またサービスとしての可能性について考えてみたいと思います。
 そもそも手帳は、使っていけば行くほど、要望が多くなってくるものです。
 レイアウトやフォントの種類、サイズ、位置から、ページの並び、時間軸の始まりと終わり、またノートページの有無や量、パターンなどきりがありません。
 もっと細かい要望で言えばたとえば「100のやりたいことリスト」とか「読書記録」など本当に千差万別です。ある人には必要なことが、別の人には不要であることがめずらしくないわけです。そして最大公約数的にいろいろな記入欄があればいいかと言えば、そういうものでもありません。不要なページが増えるからです。
 既製品の中で探そうとする限り、完全に自分の要望を満たす手帳はほぼないわけです。このサービスは、綴じ手帳という枠の中でこの問題に正面から取り組んだものだといえます。
 念のために言えば、「システム手帳でいいじゃないか」という意見は、必ずしも正しくありません。この種の、手帳に多くを望む人たちの多くが、システム手帳も一度は使った上で、やはり綴じ手帳がいいと思って選択しているからです。
 確かにシステム手帳は、好きな記入欄を組合わせることができ、自作リフィルも利用できます。ただし、中央のリングがあることや、メインテナンスが必要なことなど、独自の扱い方が必要になります。綴じ手帳を選択している人はその点を避けたいと思っているわけです。
 あとは、このサービスの今後については、以下の点に係っていると思われます。
 まずこのサービスを必要とする人々に、このサービスの存在がきちんと届くこと。
 そしていろいろなパターンの手帳についてユーザーが満足すること。
 スタート初年度は、A5サイズのみで200ページという制約があります。
 このサイズで、ユーザーが実際にネット上で手帳の構成を決め、あるいは自らPDFファイルを用意し、一冊5400円(送料、税込み)で作成して満足するかどうか
 可能性がありますが、ユーザーを選ぶ。ただ、うまく行けば次年度は、サイズもタイプもバリエーションが増えるそうです。
 このサービスがユーザーにどう受け入れられるか、行く末を見守りたいと思います。 

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2017/06/23

ISOT PR委員が選ぶ注目製品のページが公開になっています

 7月5日~7日まで開催される国際文具・紙製品展。

 私もその一員であるISOT PR委員のメンバーによる注目の製品の特設ページが開設されています。こちらのページです。
 ジャンルは、
「仕事がはかどるおどろきの機能文具」
「作って・飾って・贈ってたのしいクラフト用品」
「店舗やオフィスにぴったり!」
「女子力アップ!楽しい・かわいいアイテム」
「大人のデザイン文具」
「学ぶ文具」
 の6ジャンルです。
 文具王をはじめとする各PR委員がそれぞれの立場からアイテムを選び、
その理由を解説しています。
 どうぞよろしくお願いします。

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2017/06/14

ToTの本質は、新しいコクヨのためのイメージインキュベーション?

 各所で話題になっているコクヨの「THINK OF THINGS」。
 測量野帳に名入れができたり、コクヨの各種文具がユニークな形で購入できたり(たとえばクリップをビンにつめて購入できる)と、文房具が好きな方たちにも注目の施設です。
 エンドユーザーとしては、これらの1Fでの物販とカフェのスペース、あるいは2Fのイベントスペースに注目しているわけですが、では、コクヨという会社としては何を狙っているのか。
 私の仮説は、以下のことです。すなわち、「次世代のオーセンティックな価値を生み出すためのイメージを生み出す場所」。
 ここで売られているコクヨ製品はどちらかと言えば、定番というよりはもう何十年も作られているような、バインダーやファイルが中心です。前述の測量野帳もロングセラーです。あるいはビジネスマンの利用を想定した「大人Campusシリーズ」です。
 立地は住所で言えば千駄ヶ谷ですが、JR原宿駅から徒歩5分程度の場所です。竹下通りの喧噪とは打って変わって静かな場所です。
 また、筆者が内覧会に訪れた際には、特別に3Fのオフィススペースも公開されていました。ここは、同社社員が事前に予約して利用するための、一種のサテライトオフィスのようなスペースだそうです。
 で、ここでコクヨが狙っているのは、文具とファニチャーを展開する同社が、今後の新しいイメージを生み出し、製品に反映することではないかと思います。
 立地も置いてある製品も、そのためにオーセンティックなのではないか。
 これは、とりもなおさず、文房具を巡る状況がかつてとは大きく変わっていることが関係していると思われます。少子化の影響で学童・学生向けの市場は縮小しつつある。一方でこのジャンルへの他業種からの参入も少なくありません。国内外にもメーカーはひしめいており、次々に新しい製品が登場しています。
 文房具が個人の情報ツールとして注目を集める中、国内最大手メーカーとしてより先進的な製品を生み出す必要がある。
 このToTは、コクヨの久しぶりの直営店舗でもあり、「新しいコクヨを作るための一歩」(記者会見での発言)なのでしょう。
 直営店舗としてここに来るエンドユーザーの反応から、どんな製品が生まれてくるのか。とても気になります。

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2017/06/06

iPhoneを手帳として使うために押さえておきたいポイント #手帳 #bungu

 紙の手帳をiPhoneにするといろいろな問題が出てくる。そもそも手帳が担っていた機能を完全にiPhoneに移行するのは可能なのだろうか。結論から言えば不可能ではないが、それだけでは不十分だと思える。反面、iPhoneが紙の手帳より優れている部分もある。以下に説明していこう。
 まず不十分な点。これは収納機能だ。紙の手帳のカバーの内側にはカードや予備の名刺など、薄い紙類を保持できる。そしてiPhoneになったとたん、ここに入っていた紙類が路頭に迷う。とくにカードケースなどにおさまらない割引券とか診察券のようなものがやっかいだ。これには薄型のシステム手帳を併用すると便利だ。
 薄型バインダーにはメモのリフィルも挟んでおこう。とくにiPhoneで通話をしながらメモを取るときには、紙の手帳があるととても便利だ。
 iPhoneが優れている点は、どんなときでも簡単にメモがとれることだ。図形などはさすがに無理だが、ちょっとしたアイデアを文章で記録することはできる。しかもロックしたままで。ホームボタンを長押しして「メモして」と話しかければ、Siriが反応し、音声のメモを取るモードになる。それからマイクのアイコンをタップして話しかければ、iPhoneが音声を認識し記録される。ロックを解除して標準のメモアプリを開けば、保存されたメモが確認できるはずだ。Siriは意外と融通がきき、たとえばいきなり予定を話しかけると標準カレンダーに予定を入れてくれる。

 この2つの機能を、iPhoneユーザーの前で試してみるとたいてい驚かれるところを見るとみんなあまり使いこなしていないのかなとも思う。
 iPhoneは手帳よりも部分的には優れているが、紙のメモ帳を併用すればもっと便利に使える。『iPhone手帳術』を書くにあたっていろいろ試して見た結論がこれだ。iPhoneユーザーの方は、手帳として使う方法をいろいろ試してみるときっと発見があるはずだ。

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6/24 9:30~手帳オフ「手帳ミニマリストになろう」開催します #手帳ゆる友

 手帳を何冊も使っている。マルチペンが何本もある。スマートフォンとの併用ルールがわからなくなっている・・・  効率を生み出すための手帳が、いつのまにか大がかりに重くなっていませんか?  手帳に最低限の時間をかけつつ、手帳で時間を生み出すためにはどうすればいいか。複数の手帳を適宜使い分けるにはどうすればいいのか。  
 今回のテーマ「手帳ミニマリストになろう」は、これを追求します。  
 まず手帳ミニマリストの考え方をレクチャー。その後に手帳マイルールのワークシートを使ったワークショップを実施します。
○持ち物  
 ご自身がいつも使っている手帳、ノート類、筆記具一式をお持ちください。

○会場
 
 都内貸し会議室(新橋)。JR新橋駅下車徒歩3分。9:20分開場 9:30開始

○会費
 3000円 事前振込になります。振込先口座は、参加申し込み後に別途メールでご案内させていただきます。
○定員
 8名様。先着順で締め切り。申し込み枠が定員に達した場合、キャンセル待ちになります。

○お申し込み
 Connpassのこちらからお願いします。お申し込み開始は明日18時~です。


○他のグループに参加されている方に特別感謝優待枠

 他の手帳オフのグループに参加されているみなさまには、特別に参加優待をします。4名分の優先枠をもうけました。対象になるのは、舘神手帳オフに初参加の方で、connpassの他のグループへの登録と他のグループ主催のイベントへの参加履歴がある方です。
 手帳オフという集まりがひろく盛り上がっていることへの感謝のしるしとして、優先的に参加していただけるようにしました。
 では、どうぞよろしくお願いします。  当日お目にかかれるのを楽しみにしております。
○6/7追記
 今回の手帳オフに参加された方は、次回のメーカー協賛イベントへの優先参加権(1回)が獲得できます。過去のメーカー協賛イベントはいずれも人気が高くあっという間に満席になってしまいます。この機会をお見逃しなく!

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2017/06/05

手帳2018 速報 レイメイ藤井は今年も意欲作続々。または手帳のスマートフォンに対するアドバンテージとは #手帳ゆる友

 5月は都内各地で文具・手帳メーカー各社の2018年手帳発表会が行われました。
 その一つ、レイメイ藤井の発表会では意欲的な各種アイテムが発表されたので報告したいと思います。
○多面手帳の現時点における極北「6ウィンドウダイアリー」
 「モーメントプランナー」(グリーティングライフ)の人気以来、従来の手帳とは異なり、見開きの外側にもう一つ面を設ける独自の綴じ方が注目されています。見開きとは別のひろがりや記入面を設けた手帳が続々と登場しています。
 「6ウィンドウダイアリー」もその一つ。なんと前後のカバーの内側が外に向かって開く構造になっています。カバー内側を合わせるとその名の通り6面ものポケットがあります。
 ここになにをどう入れるのか。
 ノートのカバーとして見てもおもしろいですが、手帳なので進行管理の状況をプリントして入れたり、目標や人生の夢などを書いて入れておくのも便利そうです。これを使いこなせたら、もう相当の手帳上級者といえるのではないでしょうか。
○デュアルリングバインダー
 同社はまた、システム手帳のブランドも擁しています。「Keyword」「Da Vinci」の2つがそれ。後者が保守本流のオーセンティックな高級ブランドであり、前者はエントリー向けのラインです。
 そのKeywordブランドから登場したのがこれ。バイブルサイズのシステム手帳を2つ合体させて、異なる系統のリフィルを収納できます。
 このタイプは実はシステム手帳全盛の'80年代には存在していました。だからこれは一種のリバイバルです。
 ちょっと違うのはその価格とサイズです。3000円台と手ごろなうえ、革ではなく樹脂製なので、バインダー全体が軽くまた比較的薄くなっています。
 システム手帳が高級品であった時代は、遙か昔のこと。綴じ手帳に個性的な製品が登場している現代にあって、システム手帳は存在感が薄くなっています。同時に価格は比較的安くなり、リフィルもまだまだ豊富に選べます。そんな現代には斬新なスタイルで、またユーザーの工夫を引き出すためのしかけとして、このデュアルリングバインダーは構造といい、価格といいかなり衝撃的な存在だといえます。
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○手帳の構造はまだまだ柔軟に進化している。これがスマートフォンに対するアドバンテージ
 拙著『iPhone手帳術』では、iPhone(に代表されるスマートフォン)は、手帳として十分に使える旨のことを書きました。また実際、紙の手帳よりも優れている部分もあります。
 さてでは、紙の手帳の圧倒的なアドバンテージとはなんでしょう。
 答えの一つは、今回紹介した2つの手帳が教えてくれています。
 構造の圧倒的な自由さです。
 現時点におけるスマートフォンは、構造としてはタッチパネルまたは感圧の液晶ディスプレイをUIに使った一枚の板構造になっています。
 これに対して手帳は、どんなサイズのものも、本のように開くことができ、そのことによって記入・閲覧の大きな面積を確保しています。
 また、ここに紹介した2つの手帳のように、カバーやバインダーの構造の中にもっと大きな面を設けることもできます。
 広げて大きな面を確保する。こういうことは、少なくとも現時点のスマートフォンには望めないことです。タブレットとの比較は機会があれば別に延べます。
 手帳は、その構造においてスマートフォンよりも自由であり、それがスマートフォンに対する手帳のアドバンテージの一つである。レイメイ藤井の発表会で見た二つの手帳はそんなことを考えさせてくれました。

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