「ネットde手帳工房」の真価とは? #手帳ゆる友 #bungu
本日、キヤノンITソリューションズ株式会社から発表された新サービス「ネットde手帳工房」。正式サービスの開始は9月とのこと。すでに記者発表がネット上でもいろいろニュースになっているので、このBlogでは、この手帳がそれまでの手帳とどう違うのか、またサービスとしての可能性について考えてみたいと思います。
そもそも手帳は、使っていけば行くほど、要望が多くなってくるものです。
レイアウトやフォントの種類、サイズ、位置から、ページの並び、時間軸の始まりと終わり、またノートページの有無や量、パターンなどきりがありません。
もっと細かい要望で言えばたとえば「100のやりたいことリスト」とか「読書記録」など本当に千差万別です。ある人には必要なことが、別の人には不要であることがめずらしくないわけです。そして最大公約数的にいろいろな記入欄があればいいかと言えば、そういうものでもありません。不要なページが増えるからです。
既製品の中で探そうとする限り、完全に自分の要望を満たす手帳はほぼないわけです。このサービスは、綴じ手帳という枠の中でこの問題に正面から取り組んだものだといえます。
念のために言えば、「システム手帳でいいじゃないか」という意見は、必ずしも正しくありません。この種の、手帳に多くを望む人たちの多くが、システム手帳も一度は使った上で、やはり綴じ手帳がいいと思って選択しているからです。
確かにシステム手帳は、好きな記入欄を組合わせることができ、自作リフィルも利用できます。ただし、中央のリングがあることや、メインテナンスが必要なことなど、独自の扱い方が必要になります。綴じ手帳を選択している人はその点を避けたいと思っているわけです。
あとは、このサービスの今後については、以下の点に係っていると思われます。
まずこのサービスを必要とする人々に、このサービスの存在がきちんと届くこと。
そしていろいろなパターンの手帳についてユーザーが満足すること。
スタート初年度は、A5サイズのみで200ページという制約があります。
このサイズで、ユーザーが実際にネット上で手帳の構成を決め、あるいは自らPDFファイルを用意し、一冊5400円(送料、税込み)で作成して満足するかどうか
可能性がありますが、ユーザーを選ぶ。ただ、うまく行けば次年度は、サイズもタイプもバリエーションが増えるそうです。
このサービスがユーザーにどう受け入れられるか、行く末を見守りたいと思います。
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