« 宝島社の雑誌「MonoMax」に登場しています。 #bungu #techo #手帳 | トップページ |  発売中の「GetNAVI」11月号の手帳特集記事に協力しています。 »

2015/09/15

シャープの新型電子ノートは、パラパラ機能とサムネイル表示、スタンプ機能で、アナログなノートを電子的に再現して独自の境地に。

 登場当初は、一部のガジェット好きから疑問を投げかけられつつも、40~50代の根強いファン層にささえられた電子ノート(シャープ)。
 
 その電子ノートに新型「WG-S30-B/T」が登場した。従来の基本コンセプトはそのままに、以下の新機能を搭載し、独自の境地に至った。
※Bは黒、Tは茶色のモデル。本体色はシルバーで共通。
 今回は発売に先駆けて特別に開発の方に見せていただいた。このエントリーがアップされる頃には情報が解禁され各種メディアで取り上げられていると思う。
 以下に詳細を見ていこう。

○新機能1 スタンプ機能
Photo


 デジタルなノートたる電子ノートの従来機種では、入力には専用スタイラスを利用。方眼やスケジュールなどの各種フォーマットは用意されていたが、定型的なアイコンをなどはなかった。
 新モデルではこれを一新。丸数字や飛行機、ビアジョッキ、手紙などの各種アイコンを用意。パレットから選択して簡単に入力画できるようになった。サイズも大小2種から選べる。

○新機能2 サムネイル
Photo_2


 従来の電子ノートでは、ページ指定をしてジャンプすることで先のページを表示していた。新モデルでは縮小表示を一度に最大9ページほど表示させることができ、ここからノートを選ぶことができる。

○新機能3 パラパラ表示
 これは動画を見ていただいた方がいいだろう。誰もが昔教科書の端の方に書いたパラパラマンガみたいな表示ができる。ノートで言えばページをめくっている感覚だ。そのモードに切り替えてスタイラスでボタンを押さえつづけることでノートをめくるように表示ができる。
 この動画を見てもらえればそれがよくわかるだろう。
 この絵は開発の西宮氏が書いたもので、コピー機能を利用し、コピーをしてから一つのノートをコマに見立てて動きを表現したという。

「densinote.mp4」をダウンロード
 こういうふうにパラパラ表示のための機能としても、またノートをめくるための機能としてもなかなか有用だと感じた。

○カバーが着脱式に
 従来はカバー一体型だった構造を見直し、着脱式とすることでユーザーがカスタマイズできるようになった。

○バックアップとか連携は?
 さて、バックアップやクラウド連携はどうなのだろう。
 結論から言えば、この点は従来通りだ。Wi-FiやBluetooth連携が用意されたわけではない。だがこれは現状のユーザーはどうやら求めていないらしい。

 電子ノートは確かにデジタルガジェットとしてみれば、物足りないと感じる向きはあるかもしれない。だが、現状のユーザーである40~50代の男性にとってはとてもはまった機器だそうだ。
 そして本体側機能としてバックアップとかクラウド連携という要望はどうやらないらしい。たとえば、記録したノートデータをEvernoteにエクスポートすると言った機能も提供はされない。それはどちらかと言えば「現状で提供されているソフトウェア(PCとUSB接続して利用)の側でその部分への対応も可能だと思います」(西宮氏)。

 タブレットやスマートフォンが全盛の時代に、電子のノートたることをめざし、三代目が登場した電子ノート。
 デジタル機器のようなとんがりでもなく、アナログのようなエロスでもない。ちょっとおもしろい存在である。

|

« 宝島社の雑誌「MonoMax」に登場しています。 #bungu #techo #手帳 | トップページ |  発売中の「GetNAVI」11月号の手帳特集記事に協力しています。 »

スマートフォン/PDA・ガジェット」カテゴリの記事

アナログ/デジタル」カテゴリの記事

手帳」カテゴリの記事

文房具」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: シャープの新型電子ノートは、パラパラ機能とサムネイル表示、スタンプ機能で、アナログなノートを電子的に再現して独自の境地に。:

« 宝島社の雑誌「MonoMax」に登場しています。 #bungu #techo #手帳 | トップページ |  発売中の「GetNAVI」11月号の手帳特集記事に協力しています。 »