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2015年9月

2015/09/27

破格にお得! 「プラチナダイアリー・プレステージ」(成美堂出版) #bungu #techo #手帳

市販のB6サイズ手帳としては破格なまでにお得なモノがあります。
 
 それがプラチナダイアリープレステージシリーズ(成美堂出版)。
なんと税込みでも540円。それでいて手帳としての機能は立派に備えています。
 今回紹介する「B-340」は、月間ブロック+週間バーチカルのタイプです。

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 左ページが予定記入欄、右ページが方眼のメモスペースとなっています。週間バーチカルタイプはとかく メモスペースが少なくなりがちですが、これは左ページに寄せることで右ページのほとんどをメモにしたタイプ。A5版では何タイプか製品がありますが、B6 サイズでは珍しいと思います。

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 そのほか、月間、週間とも各ページにミニカレンダー(月間では前月、翌月、週間では、当月翌月)が掲載されており、六曜、月齢とも記されています。
 これで540円は本当にやすいと思います。
 ページ詳細は、下部のとおり。栞2本があり、ページの小口にインデックスも用意されています。
 よろしければ、是非とも別売のカバーともどもぜひ書店でお手にとってご覧ください。なおこの別売カバーに付属する冊子に私が解説を寄稿しています。どうぞよろしく御願いします。

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○プラチナダイアリープレステージ B-340 詳細
・予定記入欄構成
月間ブロック+見開き1週間バーチカル(右ページメモ)
・月間ブロック
2015年12月~2017年3月 
 六曜 月齢(新月、満月、半月)
曜日表記 漢・英
・週間バーチカル
 2015年11月30日~2017年1月1日
 六曜 月齢(新月、満月、半月)
曜日表記 漢・英
時間軸 6時~24時 30分きざみ()
右ページは、土・日(左端に縦に並べて配置)+方眼メモ

栞は、赤・茶

横罫メモ 24ページ(1ページは31行)
方眼メモ 5ミリ方眼 6ページ
 
便覧
・ヘルスチェックカレンダー
・年齢早見表
・首都圏鉄道路線図(見開き)
・東京地下鉄路線図(見開き)
・京阪神鉄道路線図(見開き)
・札幌地下鉄路線図、仙台地下鉄路線図、横浜鉄道路線図、名古屋地下鉄路線図、大阪地下鉄路線図、京都地下鉄路線図、神戸地下鉄路線図、福岡地下鉄路線図(以上で1見開き)

※ 拙著『くらべて選ぶ手帳の図鑑』(えい出版社 2008年)のスペック欄に書いてあったことを思い出して書いてみました。


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2015/09/25

 JMAMの「NOLTY TOOLS」

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 日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)からNOLTY TOOLSが登場した。第一弾は手帳カバーとシステム手帳のバインダー。その特徴は、手帳と併用するための各種工夫が盛り込まれているところだ。

 たとえば、カバー内側の斜めスリットには書類が複数挟めるようになっている。従来の手帳カバーとは異なり、挟まれていることがハッキリ見えるようにスリットが斜めになっているわけで、単なる収納というより、それが収納されていることが明確にわかるデザインといえる。また、ペンホルダー部分も大口径で、マルチペンの併用が想定されている。
 さらにふせんやボールペンのリフィルの専用の収納部が設けらるなど、これと手帳を組み合わせれば、ある程度の周辺ツールは持ち運べる。

Tools2

 NOLTYブランドは、もともと能率手帳からのブランドチェンジであると同時に、「書くという行為の可能性を広げる」ことをミッションとしている。
 それまでにも、JMAMは手帳を作っているメーカーとして、手帳用シールやアクセサリーなどを発売したことはあった。そして今回のNOLTY TOOLSでは、それを一歩も二歩もすすめて、手帳のユーザーに本当に役立つものを提供しようとしているように思える。

 また別のモデルでは、ペンホルダーではなく、立派なペンケースをカバー部分に備えている。これも、手帳ユーザーの使われ方を分析して出てきた一つの方法だと言える。

 

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2015/09/24

 発売中の「GetNAVI」11月号の手帳特集記事に協力しています。

 11月号の特集は、「iPhone6S濃厚解説」と「デキる手帳選び」です。
 ぜひ書店でご覧ください。どうぞよろしくお願いします。

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2015/09/15

シャープの新型電子ノートは、パラパラ機能とサムネイル表示、スタンプ機能で、アナログなノートを電子的に再現して独自の境地に。

 登場当初は、一部のガジェット好きから疑問を投げかけられつつも、40~50代の根強いファン層にささえられた電子ノート(シャープ)。
 
 その電子ノートに新型「WG-S30-B/T」が登場した。従来の基本コンセプトはそのままに、以下の新機能を搭載し、独自の境地に至った。
※Bは黒、Tは茶色のモデル。本体色はシルバーで共通。
 今回は発売に先駆けて特別に開発の方に見せていただいた。このエントリーがアップされる頃には情報が解禁され各種メディアで取り上げられていると思う。
 以下に詳細を見ていこう。

○新機能1 スタンプ機能
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 デジタルなノートたる電子ノートの従来機種では、入力には専用スタイラスを利用。方眼やスケジュールなどの各種フォーマットは用意されていたが、定型的なアイコンをなどはなかった。
 新モデルではこれを一新。丸数字や飛行機、ビアジョッキ、手紙などの各種アイコンを用意。パレットから選択して簡単に入力画できるようになった。サイズも大小2種から選べる。

○新機能2 サムネイル
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 従来の電子ノートでは、ページ指定をしてジャンプすることで先のページを表示していた。新モデルでは縮小表示を一度に最大9ページほど表示させることができ、ここからノートを選ぶことができる。

○新機能3 パラパラ表示
 これは動画を見ていただいた方がいいだろう。誰もが昔教科書の端の方に書いたパラパラマンガみたいな表示ができる。ノートで言えばページをめくっている感覚だ。そのモードに切り替えてスタイラスでボタンを押さえつづけることでノートをめくるように表示ができる。
 この動画を見てもらえればそれがよくわかるだろう。
 この絵は開発の西宮氏が書いたもので、コピー機能を利用し、コピーをしてから一つのノートをコマに見立てて動きを表現したという。

「densinote.mp4」をダウンロード
 こういうふうにパラパラ表示のための機能としても、またノートをめくるための機能としてもなかなか有用だと感じた。

○カバーが着脱式に
 従来はカバー一体型だった構造を見直し、着脱式とすることでユーザーがカスタマイズできるようになった。

○バックアップとか連携は?
 さて、バックアップやクラウド連携はどうなのだろう。
 結論から言えば、この点は従来通りだ。Wi-FiやBluetooth連携が用意されたわけではない。だがこれは現状のユーザーはどうやら求めていないらしい。

 電子ノートは確かにデジタルガジェットとしてみれば、物足りないと感じる向きはあるかもしれない。だが、現状のユーザーである40~50代の男性にとってはとてもはまった機器だそうだ。
 そして本体側機能としてバックアップとかクラウド連携という要望はどうやらないらしい。たとえば、記録したノートデータをEvernoteにエクスポートすると言った機能も提供はされない。それはどちらかと言えば「現状で提供されているソフトウェア(PCとUSB接続して利用)の側でその部分への対応も可能だと思います」(西宮氏)。

 タブレットやスマートフォンが全盛の時代に、電子のノートたることをめざし、三代目が登場した電子ノート。
 デジタル機器のようなとんがりでもなく、アナログのようなエロスでもない。ちょっとおもしろい存在である。

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2015/09/13

宝島社の雑誌「MonoMax」に登場しています。 #bungu #techo #手帳

 宝島社の雑誌「MonoMax」10月号の手帳選びの特集記事に登場しています。
 アニエスベーの万年筆の付録がついています。

 是非書店、コンビニなどでご覧ください。
 (※ 付録付きなので立ち読みはできませんが)。

 どうぞよろしくお願いします。

 

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2015/09/11

手帳の本質に研究対象として迫った本『日常に侵入する自己啓発』

 そろそろビジネス雑誌やモノ雑誌などの誌面が、手帳で彩られる季節だ。その中には、ふせんやマルチペンなどの活用を推奨する手帳術の紹介ももちろんある。
 そしてこういった手帳術の隆盛について、学術的に研究した一冊の本がある。それが『日常に侵入する自己啓発』だ。

 同書が対象とするのは、自己啓発書全般だ。それは、年代本と呼ばれる20代~50代ぐらいまでにむけたそれぞれの年代層を対象としたものから、片づけ・掃除をテーマとしたものまである。そして分析対象としてまるまる1章がさかれているのが「手帳」である。
 今回は、同書の第4章『 「今ここの節合可能性」ー手帳術本の35年史』を紹介しよう。
 まず最初に分析対象となる手帳関連書を国立国会図書館のデータベースでリサーチするところからはじまる。それによれば、手帳の使い方を主内容とする(とタイトル、サブタイトルから判断される)書籍は、212冊。
 その年代別内訳は、1980年以前が22冊
 '90年代が31冊
 2000年代が83冊
 2010年代が76冊となっているそうだ。
 この2010年代での冊数の突出ぶりたるやどうだろう。
 現時点でまだ5年たっていないにもかかわらず10年代はすでに先の10年に迫る冊数になっている。いかにこのジャンルが最近の書籍テーマとして爛熟しているかを物語っていると言えないだろうか(もっとも私もそれに荷担する立場ではあるが)。

 さて本題に戻ろう。本書は手帳および手帳術関連書を年代を追って考察している。このスタイルを踏襲して以下にまとめてみた。

○1979年
 同書は『誰も教えてくれなかった上手な手帳の使い方』(1979年)からスタートする。これは、日本能率協会(当時)によって募集された懸賞論文を素材として編まれた書籍だ。同書に書かれている手帳の活用術としては以下のようなことがあげられる。
・会社の業務関連:スケジュール管理、着想の記録、業務日誌、会社の営業方針
・人生の目標、日記の代用、スケッチブック、人間観察メモ、歌帳・句帳、英語のレッスン帳、借用証書の代用、健康管理、天候の記録、読書録、美術展の情報メモ、いただきもののメモ
・テレビや新聞の情報メモ、試験の時間割、車のナンバー、写真のシャッタースピード、買い物や約束等のメモ、夢の記録、怒り、悩み、反省、流行歌、方言の意味、映画の上映館、時刻表etc
 この時点ですでに手帳に関する普遍的なメッセージが登場している。それはすなわち、「手帳の使い方に正解はないが、いい使い方とそうでない使い方がある。いい使い方のポイントは使用目的や好みに合わせて選ぶこと、自分で使い方を工夫することである」というものだ。
 この文言の内容は以後35年間現在に至るまで、表面上はかわらない。だが、主張の意味するところが変わってくる。
 「いい使い方」を自分で選び考えようとされる際の「いい使い方」として示される用途・技法のバリエーション、「選び考える」範囲が変容することで変わってくるというのだ。
○1980年代の手帳術→リフィル
 この時代のテーマは、情報処理の効率化・一元化、優先順位の高い仕事をする時間の最大化だ。そして書籍のタイトルとして多いのは、「リフィル」である。これは1986年に日本に上陸したシステム手帳「ファイロファクス」とそこから生まれたシステム手帳の大ブームを反映してのことだと考えられる。「リフィルこそシステム手帳論においての目指されるべき到達点だった」(同書)のだ。
 それが、1990年代になると、手帳にどのような意図で何を書くかに焦点が移っていった。
○2000年代 手帳術と夢の節合
 2002年には、フランクリンプランナー解説書が登場する。
 そして手帳の新たな役割として人生の夢の実現というものが出てくる。
 これを追うように、著名人らの手帳術を具現化できるツールとして売り出されるオリジナル手帳と、解説書が連動する。
 つまり、「選ぶ側にとっては用途や技法だけでなく、人物から選ぶという選択肢が新たに浮上したことになる」わけだ。

○2000年代後半以降 手帳術の細密化と飽和 
 ほぼ日手帳が出現する。これは、それまでの手帳とは異なり、1979年の書籍に登場していた使い方すべてを網羅しつつ、「書いていない状態」も想定されているという。『「ほぼ日手帳」は先回りして設計された「自由」によって構成されているのだ』(同書)。私見だが、これはほぼ日手帳が一日1ページの構成を持っていたことと無縁ではないだろう。この構成の手帳は、システム手帳を別にすればほとんどなかったからだ。

○手帳術のデータベース化
 かくして手帳術と呼ばれる一群の手帳活用テクニックは、さながらビッグバンのように、そのバリエーションと数を増していく。その例として登場するのは「日経ビジネスアソシエ」(日経BP社)の手帳術特集だ。
 ここに至っては、1979年の時点ではユーザーが手探りで見つけるものだった手帳術は、もはやカタログ化されており、その中から自分にあったものを見つけるような一群の知識となったと同書の筆者は語っている。

 以上ざっくりとまとめてみた。

 ともあれ、手帳がこのように語られる機会があることはとても健全なことだと感じた。ともすれば趣味の対象は絶対化・神格化され、それに対する批判は暗黙のタブーのようなムードすら生まれることがあるからだ。
 そして同書は、手帳を純粋な研究対象とし、またいたずらに批判をするわけでもなく、淡々と分析している。それは同書が他の章で扱うほかのテーマに関してもそうだ。
 私見だが、同書は私にとってとても懐かしい感じをもたらしてくれた。それは同書が、拙著『手帳進化論』(PHP研究所)が当初ねらっていた、手帳とはそもそもどういうものであり、どのように変遷してきたかについてのより深く鋭敏な分析だからだ。
 もともとビジネス書として考えられた『~進化論』とは異なり、研究書である同書はそれが徹底してなされている。
 手帳というと、最近はなんだか趣味の対象であり、大好きと言う女性も多い。だが本書がとらえるように、35年間に手帳術そのものがいろいろな目的、とらえられ方で変遷してきたものであることを知ることも、またおもしろいのではないか。

 「手帳を凝視すると手帳を見失う」とは、私が『~進化論』の中でのべたことである。そして本書は手帳について、あくまで研究対象として接することで手帳の本質に迫っている。そのことを強く感じた。
 手帳が大好きな人にこそ是非読んでほしい一冊だ。



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2015/09/05

手帳鼎談から見えてきたもの #bungu #techo #手帳


 一昨年、昨年と、文具王高畑正幸氏、小物王納富康邦氏とともにやっている手帳鼎談です。
 この内容はひとことでは、言えないほど密度の濃いものです。

 それを強引にかいつまんで言うと、今手帳はどうなっているか、手帳とデジタルとの関係は? 手帳にしか出来ないことはなにがあるのか。そもそもアナログのメリットって何?
 といったようなことです。まあこれでも語り尽くせないのですが。

 二人とも僕にとっては強敵です。同時に思うのはこの二人と同時代に生まれて相対して一つのテーマについて語ることのできること。そのこの上ない幸運です。
 こういう相手に恵まれるかどうかで、自分が左右される。そんな存在に会えるかどうかはとても大切なことだと思います。大変だし過酷だし、とても追いついていけないけどでもなんとかがんばりたいと思う。そういうことなんです。

 ともあれ、手帳に少しでも興味がある方ならば是非とも読んでいただきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いします。

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