Pat-miの2つの革新ポイント
「Pat-mi」には2つの革新ポイントがあります。これを理解することで、この手帳が自分に合っているかどうかを判断できると思います。
○革新ポイントその1 月間と週間の同時閲覧を独自の構造で解決
手帳において月間と週間それぞれの記入欄を同時に見て記入する方法は、ずっと模索されてきました。その一つは、二段式(学研ステイフル)であり、あるいは、両方のページを同じ折りに工夫して入れることだったり(モーメントダイアリー グリーティングライフ)、あるいは、冊子を分冊化すること(JMAM、シヤチハタ)だったりしました。
要するに、記入欄自体は別々に存在しており、それを併せてみられるようにしてきたわけです。
ところが、Pat-miではそれが一体化しています。一種の入れ子構造を紙の上で実現しているわけで、着眼した問題は同じでも、解決方法はまったく異なっているわけです。
○革新ポイントその2 超軽量の1ヶ月分冊
分冊手帳という考え方自体は、珍しくないものです。たとえば2015年版からは、ほぼ日手帳は半年ごとの分冊が登場しています。またモレスキンには一日1ページフォーマットを1ヶ月単位で12分冊という製品がありました。これは軽量化と持ち運びやすさにつながっています。また気分を変える効果もあるでしょう。
Pat-miの場合は、手帳自体が著しく軽くなります。1ヶ月分はとても薄く、またA5サイズなので書類やノートと合わせて持ちやすくなっています。
そういう意味では、手帳というカテゴリーの製品ではあっても、新しい使われ方が生まれる可能性を持った商品だと思います。
おそらくPat-miは、そのコンセプトや独自の構造とは別のところで、「ジブン手帳の佐久間さんが作った商品」という文脈で解釈され、受け取られることは想像に難くありません。そういうユーザーはPat-miに様々なカスタマイズを施して利用するでしょう。いくつかのワザはすぐに想像できます。たとえば月の目標をふせんに書いて貼ったり、ノートの内側にはさんだり、時間軸部分を予定記入と言うよりはタスクリストとして使うなどです。
同時に、これをいわばつるしの状態で使う人もいるかとも思います。それは主に、コクヨのデスクダイアリーを使っているような層で、カレンダー的に壁に掛けたり、あるいは机の上にそのまま置いて使うのではないでしょうか?
また、専用カバーにはコクヨの伝統が息づいています。コクヨはもともと帳簿の表紙を作るメーカーだった経緯があり、Pat-miにもそれが生かされているというわけです。
以上のことは、佐久間さんにお話を窺い、またいただいたサンプルを拝見し、さらに私が今まで見てきた手帳と考え合わせて言えることです。実際には市場に出てみないとわからないことも多々あると思います。
とりあえず現時点でのまとめでした。
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