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2015/07/24

「Pat-mi」に見る、新しいプロダクトの生み出し方

 昨日の「ワールド・ビジネス・サテライト」(テレビ東京系)でもレポートされていた新しい手帳「Pat-mi」。
 「ジブン手帳」で知られる佐久間英彰さんの新しいアイデアの手帳です。
 私は、TV放映に先立つ21日(火)に、特別に佐久間さんに見る機会をいただきました。
 で、一目見てそのアイデアの巧みさに驚きました。
 それがどんなものだったかは、トレたまの動画を見ていただけばと思います。

 本稿の主題は、この新しい工業製品がどのように成り立っているのかについてです。

 機構とアイデアは驚きなのですが、それ以外の部分では実はオーソドックスなんですね。

 まず、一ヶ月と一週間を同時に見られる手帳としては、「モーメントダイアリー」(グリーティング・ライフ)や「ツイン手帳」(学研ステイフル)などがありました。問題をどう解決するかのアプローチは違いますが、手帳の考え方としては以前からあったわけです。

 また、月ごとに分冊にするアイデア。これは既存の手帳にもありました。
 そしてA5版というサイズ。同サイズのノートと併用しやすく、そこが受け入れられやすいと思います。
 また、表紙カバー部分には、コクヨの伝統が生きています。コクヨは帳簿の表紙製造から始まった会社であり、このカバーもそういう作りだからです。

 月間週間を、驚きの機構で同時に見ることを可能にした「Pat-mi」。それ以外はオーソドックスだったり、生産する会社の伝統を生かしたりしています。
 新しいものを生み出し、世の中に伝えていく上で、いろいろな教訓を含んでいるプロダクトだと思います。

10:50 追記
 構造が、電話帳のようだという意見がありました。確かにその通りで、インデックスが重なるように並んだ家庭用電話帳が、昔はありました。
 ただ、そこに日付というデータを載せて手帳にするのは誰も思いつかなかったわけで、そういう意味でも着眼点がすごいと思うわけです。
 念のために言えば、ぱっと見は似ていても構造は違います。その辺も佐久間さんの苦心の結晶というわけです。




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