手帳からメタGTDへ。あるいは手帳関連の拙著のまとめ #bungu #techo #手帳
メタGTDというコンセプトがなぜ生まれたか少し触れておきたいと思います。
それは手帳の本質的な意味・意義を再考することから始まりました。
手帳を自分なりに再定義したときに、時間を有効に使う道具ではないかという結論に至りました。もちろん手帳を趣味としてとらえている人がいることも知っているし、否定もしません。ただ、「手帳を凝視すると手帳を見失う」というのは、『手帳進化論』(2007年 PHP研究所)以来考えてきたことでもあります。また『使える!手帳術』(2012年 日本経済新聞出版社)では、手帳の限界についてもコラムページでふれました。
そもそも手帳は何のためにあるのか。それを考えたときに、どうやら単なる記入術とか、たとえば自作リフィルとかでは解決できない問題があるのではないかと考えたのです。
自作リフィルは、単位時間あたりの生産性を高めるためにどこが便利なのかをきちんと考察しておかなければ、それは単なる戯れの道具以上の何かではないのではないかとかんがえたわけです。それは其れでいいのかもしれません。ただ、単位時間当たりの生産性をあげたり、人生の時間を充実させることには直結しない。いわばそれ自体を目的とする、閉じた技術に終わる可能性(危険性)もあると考えるようになったのです。
私の手帳関連の書籍は、『システム手帳新入門!』(岩波書店)に始まります。これと『システム手帳の極意』(技術評論社)の2冊では、等の昔にブームが去ったと思われてたシステム手帳を再評価。同時にデジタルとアナログの関係や、PDA、自己啓発書などについても考察をしています。
続く『手帳の図鑑』では、国内の綴じ手帳156種類について、ひたすらカタログ的に手帳を見せることが主眼でした。同時にそのスペック面、具体的にはサイズや記入欄のタイプと構成、さらに六曜の有無や曜日表記が漢字か英語か(または併記か)、土日欄のサイズは平日と同じかどうかなど、手帳をスペック的に分析しました。いっけん羅列的な本ですが、同書の隠しテーマは“絶対解の不在”です。国内外の無数のメーカーが、それぞれ夥しい数の手帳を製造し、そのどれもがそれぞれユーザーを抱えていて製品として成立していること。これが『手帳の図鑑』の隠れた制作意図だったのです。
さらに『手帳進化論』(PHP研究所)では、 手帳の歴史をさかのぼりつつ、その今日的な姿を各種の手帳を事例としてあげながら検証することを目的としました。
『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)は、いわば『手帳進化論』の実践編です。手帳はこうあらねばならぬというドグマの解体を目指しました。手帳のコントロールパネルというフレームワークを提案し、手帳が複数の機能から成り立っていること、またそれは自分で組み立てられることを明示しました。 「手帳はこう使え」という一から十まで指南するマニュアルはたくさんありましたが、アラカルト的にとらえて、必要な機能を組み合わせて使おうという本は当時はほとんど無かったのでこういう提案になったのです。
『使える!手帳術』(日本経済新聞出版社)は、初めての手帳入門書です。手帳を使った時間術や、デジタルとアナログの共存についても触れています。そしてコラムの中で、手帳の限界について触れています。おそらく無数にある手帳関連書の中でも、部分的にせよ手帳を否定している本はこれぐらいでしょう。
そして「手帳音頭」は、手帳活用の基本を歌にまとめたものです。タスクの処理や整理の本が、さんざん触れている、先ずやることリストを作るということをテーマとし、その処理方法を歌詞にまとめました。この歌を覚えれば、タスク処理の基本が身につくはずです。聞いた方からは、「やることリストを作るようになった」とか「新入社員に聞かせたい」という声もいただいています。
ただ、前述したように手帳は、ただそれだけの道具ではないはずなのです。生産性を向上させ人生の時間を充実させるだけのポテンシャルがあるはずなのです。
その部分を見つめた結果、出てきたコンセプトがメタGTDというわけです。
単にマニア的になるのではなく、自らの能力を向上させ時間や人生を充実させるにはどうすればいいのか。それを考えたときに、人間のコアな部分の整備と、それが完成した後に能力を伸張する順番の図が浮かんできました。
メタGTDのセミナーではみなさんにそれをお伝えしていく予定です。 これは私自身の問題を考えた結果出てきたフレームワークでもあります。悩みが深い人ほど響くはずです。
手帳を自分なりに再定義したときに、時間を有効に使う道具ではないかという結論に至りました。もちろん手帳を趣味としてとらえている人がいることも知っているし、否定もしません。ただ、「手帳を凝視すると手帳を見失う」というのは、『手帳進化論』(2007年 PHP研究所)以来考えてきたことでもあります。また『使える!手帳術』(2012年 日本経済新聞出版社)では、手帳の限界についてもコラムページでふれました。
そもそも手帳は何のためにあるのか。それを考えたときに、どうやら単なる記入術とか、たとえば自作リフィルとかでは解決できない問題があるのではないかと考えたのです。
自作リフィルは、単位時間あたりの生産性を高めるためにどこが便利なのかをきちんと考察しておかなければ、それは単なる戯れの道具以上の何かではないのではないかとかんがえたわけです。それは其れでいいのかもしれません。ただ、単位時間当たりの生産性をあげたり、人生の時間を充実させることには直結しない。いわばそれ自体を目的とする、閉じた技術に終わる可能性(危険性)もあると考えるようになったのです。
私の手帳関連の書籍は、『システム手帳新入門!』(岩波書店)に始まります。これと『システム手帳の極意』(技術評論社)の2冊では、等の昔にブームが去ったと思われてたシステム手帳を再評価。同時にデジタルとアナログの関係や、PDA、自己啓発書などについても考察をしています。
続く『手帳の図鑑』では、国内の綴じ手帳156種類について、ひたすらカタログ的に手帳を見せることが主眼でした。同時にそのスペック面、具体的にはサイズや記入欄のタイプと構成、さらに六曜の有無や曜日表記が漢字か英語か(または併記か)、土日欄のサイズは平日と同じかどうかなど、手帳をスペック的に分析しました。いっけん羅列的な本ですが、同書の隠しテーマは“絶対解の不在”です。国内外の無数のメーカーが、それぞれ夥しい数の手帳を製造し、そのどれもがそれぞれユーザーを抱えていて製品として成立していること。これが『手帳の図鑑』の隠れた制作意図だったのです。
さらに『手帳進化論』(PHP研究所)では、 手帳の歴史をさかのぼりつつ、その今日的な姿を各種の手帳を事例としてあげながら検証することを目的としました。
『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)は、いわば『手帳進化論』の実践編です。手帳はこうあらねばならぬというドグマの解体を目指しました。手帳のコントロールパネルというフレームワークを提案し、手帳が複数の機能から成り立っていること、またそれは自分で組み立てられることを明示しました。 「手帳はこう使え」という一から十まで指南するマニュアルはたくさんありましたが、アラカルト的にとらえて、必要な機能を組み合わせて使おうという本は当時はほとんど無かったのでこういう提案になったのです。
『使える!手帳術』(日本経済新聞出版社)は、初めての手帳入門書です。手帳を使った時間術や、デジタルとアナログの共存についても触れています。そしてコラムの中で、手帳の限界について触れています。おそらく無数にある手帳関連書の中でも、部分的にせよ手帳を否定している本はこれぐらいでしょう。
そして「手帳音頭」は、手帳活用の基本を歌にまとめたものです。タスクの処理や整理の本が、さんざん触れている、先ずやることリストを作るということをテーマとし、その処理方法を歌詞にまとめました。この歌を覚えれば、タスク処理の基本が身につくはずです。聞いた方からは、「やることリストを作るようになった」とか「新入社員に聞かせたい」という声もいただいています。
ただ、前述したように手帳は、ただそれだけの道具ではないはずなのです。生産性を向上させ人生の時間を充実させるだけのポテンシャルがあるはずなのです。
その部分を見つめた結果、出てきたコンセプトがメタGTDというわけです。
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↑ 手帳オフ参加者の活用事例を大量掲載したムック「超手帳術2014」
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