シャープ電子ノート「WG-S20」発表会に行ってきました #techo #bungu
11月21日に表参道の文房具カフェで行われたシャープ電子ノートの発表会に行ってきました。
新モデルWG-S20は、シャープの電子ノートとしては三代目。手帳モデルと銘打たれた今回の製品の特徴は、スケジュール記入用のフォーマットを複数内蔵している点。
月間ブロック、週間バーチカル(画面上の表示は3日間)など手帳でおなじみのフォーマットが内蔵されています。また、一日1ページなどは方眼になっていて、紙の手帳を研究して開発した痕跡が見受けられます。
これまでの電子ノートでもスケジュール記入用のフォーマットは複数内蔵されていました。ただ、日付欄がブランクだったり、時間軸の数字がなかったりと、手書きの手帳としては紙の手帳と同等というわけにはいきませんでした。これは誠Biz.IDの記事でも指摘したとおりです。
今回のモデルは、その点が改良されています。機能としてスケジュールフォーマットの選択と作成があり、日付(と時間軸)が入ったフォーマットが作成されるようになっています。
またこういうスケジュールデータを複数保持できるのも特徴です。仕事とプライベート、自分と子供など、2種類の予定表を書いて持っておけます。
これは、とくに今シーズンの手帳にダブルマンスリーなどの二つの予定を管理できるものが増えている傾向とも合致しており、ここでも紙の手帳を研究した形跡が見受けられます。
手帳モデルと銘打たれてはいますが、従来からのノートフォーマットも健在。スケジュールとノートを一冊で管理できるのは、システム手帳が体現していたことでもあります。
惜しむらくは、これらのスケジュールやノートなど手書きデータの再利用は、パソコンとの連携が前提となっていることです。つまり、タブレットやスマートフォンとは異なり、クラウド連携には一手間(パソコンと接続してデータをバックアップしてからクラウドへetc)かかるわけです。
もっとも、紙を電子デバイスに置き換えたこの電子ノートの場合、特別なリテラシーを必要としないところが美点でもあるわけで、純粋にスタンドアローンで使うならばこれでもいいのかもしれません。
とはいえ、たとえばGoogleカレンダーとスマートフォンのスケジュールを同期するような使い方は、今の若年層ならばやっている人が少なくないわけで、そういった層がこの電子ノートを使おうとしたときに、液晶画面内の手書きスケジュールと、クラウド上のスケジュールとどう連携させるのかは、いずれ課題として浮上するような気もします。
ともあれ、賛否がありつつも3代目が登場した電子ノート。市場は確実にありユーザーはいたわけで、そのことをきちんと見据えつつ今後も注目していきたいと思います。
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