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2013年2月

2013/02/25

シャープ電子ノートに関する記事を寄稿しました #bungu

 シャープの電子ノート「WG-N10」に関する記事を誠Biz.IDに寄稿しました。こちらです。

 この製品については、すでにいろいろなところで触れられているので、いっぷう変わったノリ「妄想提案」で書いてみました。製品が世の中にある以上、こんなものダメだよと簡単に否定したくはありませんでした。ただ、自分の実感として、これは「デジタルであるメリットがどこにあるのだろう」と、思ったことも事実です。また、ノートや手帳・メモ帳と、ドキュメントスキャナーやスマートフォンを併用することで簡単にデジタル保存ができます。しかもスタイラスではなく、自分の好きな、いつも使っているペンを使えます。それも考え合わせると、電子ノートならではのメリットがどこにあるのかと考えたことは事実です。

 そして実際の使用に触れるうちに、デジタルとアナログそれぞれのメリットデメリットをあらためて考えるきっかけになりました。一例を挙げると、WG-N10では、ToDoリストのフォームでは、チェック印はいちいちレの字を書くようになっています。そしてかつてのZaurusでは、これはチェックボックスをタップするだけで、レ点が入るようになっていました。こういうさりげないアシストがデジタル機器のメリットではないかという思いがありました。

 また、現時点ではiPhoneなどのスマートフォンを日常的に使い、またiPadminiなどの小型タブレットが存在しています。そして、(標準添付ではない)スタイラスを併用して手書きイメージをデジタル保存するツールとしてこれらがある以上、独自の立ち位置が見えなかったというのが正直なところでした。また、価格面でも、「もうちょっと出せば、Andoroidのタブレットが買える」ようなびみょうなところです。そしてほぼ同じような感想を話していた編集者の方から、レビューせよとのお達しがあったわけで、これは書き手としての力量試されてるなと思いつつ書いたのがこの記事です。

 とはいえ、これが自分のニーズにぴったりだったという方もいらっしゃるようです。たとえばAmazonのレビューでも★5つつけているかたは少なくありません。だから、そういう方の利用実態をより詳しく知り、電子ノートがどのように受け入れられているのかを詳しく知りたいと思っています。

 ちょっと思いつくのは、携帯電話ショップの筆談用のメモボードとして使う用途でしょうか。書いたものはBMPファイルとしてパソコンに取り込めるので、記録が残るという点でも意味はあると思います。

 というわけで、上記の記事、興味がある方は是非ご覧ください。どうぞよろしくお願いします。


3/3補記
 記事中にも書いたように、クラウド対応がない点もちょっと残念だと思ったポイントです。デジタルデータならば保存した後に、かんたんに再利用できるのが望ましいわけで、ケーブルにPCで接続してというのは、個人的にはどうにも隔靴掻痒な感じが残りました。

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2013/02/11

建て替え前の伊東屋の貴重な映像も!『ピン女のメリークリスマス』 #bungu #文具


 昨年12月に放映されたドラマ『ピン女のメリークリスマス』。そのDVDが発売になります。

 文具店に勤める主人公が、クリスマスのグリーティングカードを売るためのコピー作りに悩むことから始まります。もう何年も恋愛していないことが原因だと気がつき、恋するべくいろいろなチャレンジをしていく・・・というようなストーリーです。

 ストーリーもおもしろいのですが、舞台となる文具店のシーンには、銀座伊東屋本店でロケしたシーンがあります。建て替え前の店舗の映像としても貴重でしょう。
 また、文房具店に勤める主人公の持ち物も見どころのひとつです。とくに、HB×WA5のシステム手帳。バーティカル式のリフィルにカラフルでデコラティブに予定が記入されていくシーンが、早送りでコミカルに表現されています。そしてよく見ると、フリクションボールや、各種のシールが登場するのがわかります。

 タイトルロールにあしらわれたペンやノート、万年筆などをチェックするのも一興です。


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2013/02/01

日付記入式、「知的生産手帳」

○久恒啓一氏+知的生産の技術研究会による手帳

 一口に手帳と言ってもその使い方や目的は、人によって千差万別だ。そして、これだけあれば万人のニーズを満たすだろうという手帳が今回紹介する「知的生産手帳」だ。これは多摩大学教授・久恒啓一氏と知的生産の技術研究会(知研)によって作られたものだ。

 念のために言えば、知研は、故・梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』(岩波新書)刊行に触発されて有志が集ったビジネスパーソンのための勉強会だ。その歴史は同書刊行直後の'70年から。2000年にはNPO法人となり2010年には創立40周年を迎えている。

○盛りだくさんのコンテンツと詳細な記入方法解説付き

 まず日付は記入式。いつからでも使い始められるのはこの種の手帳の大きなメリットと言える。
 そしてページ構成は実に盛りだくさんだ。
 まず、巻頭には8節からなる、この手帳の使い方がじっくりと解説してある。
 たとえば、第一節のタイトルは、「豊かさとは何か」。大上段に振りかぶっているなあという感想は、本文を読むうちに間違いだと気がついた。
 豊かなくらしは、どんな社会にあっても共通の目標になり得るのではないかという問題提起がある。そして豊かさをあらためて「自由」の拡大であると定義。さらに、時間的自由、経済的自由、それをささせる肉体的自由=健康に言及し、これらを土台として獲得すべき精神的な自由こそが豊かさであるとあらためて定義しているのだ。

 最近の手帳の中には、時間が有限な資源であることを認識し、その活用を有形無形のうちに意識しているものがいくつも出てきている。典型的なのが“成功”を目的とする手帳だが、「知的生産手帳」では、この一文をもってそのことを明示しているわけだ。

 続く節は、「人生のとらえ方」では、人生を125歳までの生涯と考えることが提案されている。人生を80年ととらえる孔子の考え方を敷衍。孔子の時代と比較すると人生の長さが1.6倍になっていると仮定して125歳までの人生ヴィジョンを提案している。
 続く「人生鳥瞰図」では、自分の過去のキャリアを洗い出し、その価値観を図を使って明らかにすることをすすめている。過去の生い立ちや、本、人、経験などとの出会い、そして経験した出来事などから自分の価値観がどのように形成されたのかのプロセスを明らかにする。そして自分の適職を転職にすること、自分を育てることを提案している。
 ちなみに巻末には、ここで出てくる人生鳥瞰図の記入用ページが用意されている。

 とまあこんな感じで巻頭に読み物(と手帳の使い方)満載のこの手帳、記入ページも盛りだくさんだ。順番に記すと、
・活動領域別やりたいことリスト:仕事、家庭、個人の3領域それぞれでやりたいことを列挙
・優先順位タスクリスト:重要度と緊急度の四象限でタスクを整理
・月間プロジェクトリスト:12ヶ月分。ガントチャートスタイル

 そしてこれに
・月間ブロック予定欄:
・週間予定欄:2見開き=4ページで1週。5時から24時までの時間軸表示付きバーティカル。
 が12ヶ月分ついている。

 使い方解説もそうだし、ガントチャートが12ヶ月もある。純然たるメモページがないのが残念だが、そもそもそういう用途はあまり考えていないのだろう。

 手帳としてはやや大きな部類のB5版であり、厚みもそれなりにある。また、派手なオビをとれば、一般のビジネス手帳にしか見えないのは、ユーザーへの配慮だろう。
 ともあれ、記入ページは充実しているし、前段の読み物も自分のキャリアデザインを考える上では一読の価値がある。
 もし、今年の手帳がしっくりこないと考えているなら、この「知的生産手帳」は一度見てみる価値はあると思う。

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