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2012/04/25

『シゴタノ!手帳術』 #bungu #techo #手帳


 『シゴタノ!手帳術』 


 およそ世の中には手帳術と名のつく本はたくさんある。手帳をどう使うか、どんな目的に使うかでその趣旨が異なってくる。
 そしてこの本のスタンスは明確だ。手帳の使い方ではなくつきあい方を説明した本ということだ。また、仕事を楽しくしたいという思いがありそれに貢献するツールとしての手帳の使い方を解説している。
 『シゴタノ!手帳術』の著者は2名。一人はBlog「Hack for CreativeLife」の北真也さん。もう一人は、「R-Style」の倉下忠憲さんだ。
 この本は、お二人が使っているほぼ日手帳を例に、クラウドとアナログツールをどう併用するかの実例を詳しく紹介している。

 本書が今日的なのは、デジタルとアナログのメリットデメリットを見据えた上で、クラウドが得意なこと、手帳でやるといいことのそれぞれをきちんと洗い出し、それにそった使い方を紹介しているところだ。

 もうひとつ、今風だなと思えるポイントは、手帳術のブレンド例であることだろう。
 第三章には、ほぼ日手帳を使いながら、フランクリン・プランナーの考え方と、GTDの手法をミックスさせ、クラウドツールも併用する方法が紹介されている。これは北氏の担当パートだ。

 現時点において手帳を有効活用しようとしている人ならば、いろいろな手帳術の本を読んでいると思われる。その中には「7つの習慣」とかライフハック関連の本などもあるだろう。そして北氏は、ほぼ日手帳を使いながら、2つの手法を組み合わて自家薬籠中のものとしつつ、オリジナルな活用方法を編み出しているのだ。
 これが万人に役立つかどうかはわからない。また北氏も同書中で自分の方法が読者に完全には応用できないかもしれない可能性について言及している。
 だが、やろうと思えば、複数の方法や考え方を組み合わせた手帳の使い方は生み出せるという例を提出した点で本書は新しいといえるだろう。

 個人的におもしろかったのは、倉下氏の担当パートである第4章「自分の記録を蓄積する、ライフログ式手帳術」だ。ここで倉下氏はほぼ日手帳カズンをライフログの各種項目を記録するツールとして利用している。
 たとえば一日のページを三分割し、「行動記録・出金管理」「感情・思考ログ」「ノート部分」というふうに使い分けている。ページを分割して何種類かの記録を継続して行うやり方は、やる人はやっていると思うが、Googleカレンダーや各種クラウドツールを使っている(解説書まで書き!)人もその点は古風な活用方法なのだと知ることができておもしろかった。
 また月間ブロックページは、自分の心のコンディションを簡潔に書いた“エゴログ”にしたり、バーティカルの週間ページは各作業の所要時間見積もりを含む計画立案用に使うやり方が紹介されている。

 手帳は自由度の高い道具だ。それゆえにどう使えばいいかわからないような事態もありうる。逆に使いこなそうと構えるあまり迷路に入り込んでいるようなこともあるだろう。そして本書は、ほぼ日手帳カズンを例に手帳をどう使うか、手帳とどうつきあうかの具体例を、クラウドツールとの併用も念頭に置きながらかなり具体的に書いている。

 もう一つ本書が画期的だと思えるのは、共著のスタイルであることだ。
 それまでの手帳術の本は、“○○さんが編み出した方法”か、活用事例集のどちらかだった。そして本書は、ほぼ日手帳カズンを共通項にしつつ、共著のスタイルを、手帳活用には決定解がないことの暗喩としているようにすら思える。

 アナログとデジタルの併用。ライフログや行動記録などの各種テーマの記録をどうとるか。本書は手帳の活用に迷っている人にはいくつものヒントが見つけられるはずだ。

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