手帳の自作ってのはいったいどういうことか再考察
昨日の手帳オフのテーマでもあった自作。この件についてあらためて考えてみたい。
手帳の使いこなしにはいろいろなフェーズがある。選び方からはじまり、手帳術を考え、選び身につけること。さらにペンやメモ帳をはじめとする他のツールとの連携。最近ではiPhoneや各種スマートフォンとの使い分けもそこに含まれる。
そして手帳の自作は、基本的には選び方の問題なのだと思う。市販のものをいろいろ使ってみてしっくり来なかったために、そしてDTPソフトなどのデザインの腕があったこともあり、自作という形で自分に本当にフィットするものを作る。
拙著『手帳進化論』(PHPビジネス新書)にも書いたけれど、これは基本的には有名人手帳が生まれるプロセスそのものだと考えます。
自分で作るか否か、それとも既製品をうまく組み合わせるのかは、もちろんどちらが上か下かなんてことはなくて、単にその人にフィットしたものが市販されているかどうかの問題であるわけです。
ただ、何らかの形で手帳を作れてしまう人にはそのセンスやエネルギーに脱帽してしまうわけですが。
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コメント
katsu-tさん
自作したくてもその方法がわからない人もいると思います。私はExcelでちょっとしたものならば作りますが、グラフィック系のソフト(しかもMacOS上で)で作られたものをみると圧倒されてしまうわけです。
思うように作れなくて試行錯誤ってのは今もやっていますね。ただ、バイブルサイズの面積の中にキレイに収められたらそれはそれで楽しいわけですが。
langleyさん
Blog拝見しました。こういうことはあると思いますね。最初の一歩を踏み出すかどうかは大きい。ただ、それもパソコンとカラープリンターの普及でずいぶん敷居が低くなったと思いますが。
いと~さん
手帳オフの帰りにもうかがった“車輪の再発明”というキーワードが、気になっておりました。ただ、自作された手帳やリフィルを見ると、その人がたどってきた手帳の遍歴みたいなものが背景に見える気がします。実際お話を伺うと、いろいろな手帳を試した果てに自作に行き着いた方がほとんどです。
でもってそういう方ほどこだわりのポイントが細かく深いんですね。私自身はあまりこだわらないのですが、フォントの種類や罫線の太さ、紙の色、ペンとの相性など、気になる人は気になるのではないかと想像します。
手帳の自作というのは、あまりにも深すぎて雑誌の手帳特集などでもほとんど出てこないテーマですが、ひきつづきウォッチしていきたいと思います。みなさまコメントありがとうございました。
投稿: 館神龍彦 | 2010/02/07 06:12
既にあるものを編み出そうとする行為は車輪の再発明になるので負けだと思っています。
理由があって作らなければならない場合があるので、作る行為を否定しているわけではありません。(探しているものが無いとか、買うと高価とか… です)
自分は不器用なのでキレイに作れないし、時間も考慮すると作るコストが割に合わないので、余程の事がないとリフィルは作れないのです。
投稿: いと~ | 2010/02/04 01:18
langleyです。
ちょっとこの記事の趣旨とは違いますが、自作について思う所を述べました。
不適切でしたら削除してください。
投稿: langley | 2010/02/02 20:44
いつも楽しく拝見させていただいています。
仕事柄(システム管理者)ということもあるのか「自分の用途にあったりフィルがなければ作る。」という行為は、僕にとって当たり前的なところがあるので、「リフィルを自作している。」という気負いは全然ありません。
システム手帳を使っている理由もリフィルを自作しやすいからです。
手帳は所詮道具ですので、自分が使いやすいように工夫する(用途に合ったものが無ければ作る)のは極々当たり前のことではないでしょうか?
投稿: katsu-t | 2010/02/01 10:56