手帳のカラーバリエーションはなぜ増えているのか。
ほぼ日手帳やアクションプランナーのカラーバリエーションが増えていることは先日このブログでもお伝えしたとおり。で、これって、ビジネス用の手帳がパーソナルなツールになりつつあることのあらわれではないかと思う。
ここで、このBlogでも拙著でも毎度毎度登場するキーワード「年玉手帳」が再び登場する。
企業が社員や取引先に配っていた年玉手帳は、ビジネス用途のものでありその表紙は黒やグレー、あるいはえんじなどどうしても地味なものが多かった。そして市販のビジネスマン向け手帳もだいたいその線だった。輸入物をのぞけばあまり派手な色や柄の手帳は珍しかったはずだ。
ところが最近はビジネスマン向けにも派手な色を含むカラーバリエーションのものが珍しくなくなっている。ほぼ日手帳はビジネスマン向けかどうかはわからないが、アクション・プランナーは明らかにビジネス用途で作られている。また、あの能率手帳にも「能率手帳1普及版」には、紺と赤の表紙のものが存在する。
思うにこれは、手帳がビジネスシーンにおいても自由に選択することが許され(というのは年玉手帳がなくなったことの裏返しでもあるが)、さらにどんな色であってもいいという、ビジネス手帳選びにおける色の基準があまりないことの結果ではないかと思う。もちろんあまり派手な柄やファンシーなもの、キャラクターものなどはあまりないだろうがよほど奇をてらった色でなければ許容されるのではないだろうか。
これは、かつては黒一色だった携帯電話(というともう20年以上前の電電公社の移動電話の時代かもしれないが)が、NTTドコモになり、カラフルなモデルが次から次へと発売されるようになった経緯にどこか似ている。
8/31 補記 以前(8/19)のエントリーでも似たようなことを書きましたが、今回の記事では、年玉手帳のことも含めて書いてみました。書き忘れたことがあるとすればそれは、マーケティングとの関連でしょうか。商品展開を増やすための簡単かつ有効な手段のひとつは、色バリエーションを増やすことだったはずです。
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