ポメラはパソコンやPDAではなかったから成功した?
KINGJIMのポメラについて、またまた考えた事があったのでメモもかねてエントリー。
ポメラについては、辞書機能とかメールとかの機能を望む人がいる一方で、単機能だからこそいいという声もある。ネットサーフィンの誘惑なしにタイピングできるからいい、というわけだ。実際、私もそう考えていたが、別のメリットもある事に気がついた。
それは、“セットアップの必要がない”ことだ。パソコンだとエディター一つ使うにも、ダウンロードしたりインストールしたりといった手間が必要だ。実はPDAにも同じ問題があった。かつて使っていたモバイルギア(WindowsCE版)には、PocketWZEditorをインストールし、本体のキーアサインを変更していた。
こういうカスタマイズ性は、パソコンやPDAの特徴であり、いわば“機能における可塑性”が汎用性につながっているわけだ。その一方で、それらをやることナシには使えないという問題も生まれる。確かにWordやExcelなどならプレインストールされたモデルを使えばいいが、それ以外のプログラムを使うには、インストールしなければならないからだ。
そしてポメラは、パソコン的な汎用性を切り捨てた代わりに、最初からテキスト作成という唯一の機能を使えるようになっている。
ある機能を使うのに、特定の手順を踏んでそれを付加するのではなく、最初からその単機能のためのものとしてハードウェアが構成されているのは、初期のワープロ専用機に近い。実際バックライトを持たないモノクロ液晶のそれは、プリンター部分がないことと、サイズ、それにキーボード折りたたみのギミック(※)を除けば、ワープロ専用機そっくりだ。
※ これは、かつてのThinkPadを連想させる。たたまれ方は違うけれど。
ともあれ、ポメラは一定の層に受け入れられたようだ。そしてその背景には単機能であることと同時に、その機能が最初から使えるようになっていることも決して小さな事ではないと思うのだ。
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