勉強ブームが終わるとき
いわゆるライフハックとか、成功本とかあるいは勉強法の本とか、ビジネスマンを対象にした自己啓発本のブームは、まだまだ続いているように見えるけれど、これって突然終わってもいいと思う。
いや、終わるときは突然である。今はたまたまその種の本の刊行が続いているだけだ。でもって、人によってはそういうことは10年、20年前に終わっているかもしれないし、別の人にとっては5年後に始まるかもしれない。
要するに、今ブームだからと言って、今勉強をやめてしまってはイケナイ理由もないし、勉強しなくてはならない理由もない。それはただ内的な必然性とか、どうしようもなくわき上がる向上心とかが持続するかどうか、または一つのジャンルについては充分と思われたかどうかなど、どちらかといえば、出版業界の都合とは無関係に自分の都合で決めるモノなのだ。その点において、勉強法のブームは、他のブームとあまり差がないと言える。
とはいっても、ビジネスマンである以上は、経済や政治の動き、世の中の動向など、仕事にどうしても関係してくるもののウォッチだけは欠かせはしないのだろうけれど。
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コメント
hikawaさん
お返事が遅くなり申し訳ありません。
ご指摘の件確かにその通りだと思います。
手帳オフに参加している方などからうかがうのは、仕事の量が増える一方で、残業が禁止され(名目上または事実上)、仕事をする環境が厳しくなっていることは感じます。
そんな中で、勉強法(これは主にご指摘の個人的研鑽ですね)とともに、効率を上げる方法やモチベーションを維持する方法が求められるのはいわば必然なのではないかと考えています。コメントありがとうございました。
投稿: 館神龍彦 | 2009/05/06 11:27
なんに対してのサバイバルであって、それにたいして学習が必要なのかということが少しわかりません。営業や開発に経理にとって、学習が必要とはおもえません。誠実に仕事に向かい合うことこそがサバイバルであり、人を尊重することこそが、サバイバルであるといえるでしょう。大会社で最後に信じれる人といわれる人々はなによりも誠実さをもってして、信頼を得ている。決して人を押しのけようという気持ちはもっていませんよ。
個人的な研鑽としての学習ならばわかりますが、サバイバルとは決して直結しないでしょう。
また。こうした安直な形でハウツーを求めるのはおかしいんじゃないでしょうか。個人の研鑽とは努力いがいのものではありません。最初から安楽な方法を求めるのはその時点で落第ですよ。
まずは努力、決められた時間を淡々と学習にあてて、こつこつと積層していく。それ以外ありません。こうしたものに対して依存するのは高学歴者へのルサンチマンが作用しているのでしょうけれど、それがルサンチマンであるかぎりは安直な道を選ぼうとする。その結果、なにも得られない場合の方が多い。
あんまり、関心はできませんね。
投稿: hikawa | 2009/03/18 08:57
hikawaさん
ハウツーブームの側面もあるかもしれません。ただ、手軽に身につけたいという心情の裏側には、労働環境の変化もあると思います。
この種の本の読者が望んでいるのは、スキルを身につけ能力を上げることによるサバイバルではないでしょうか。その種の事に必死にならなければ生き残れないという危機感を持っている人は決して少なくないと思います。
投稿: 館神龍彦 | 2009/03/16 07:37
勉強ブームというよりも、いかに安直に手軽に教養やスキルをみにつけようかというハウツーブームじゃないでしょうか。
暗記する。また、暗記したものをハンドリングする。こういったものごとについては近道はないものだとおもいますよ。いかに好奇心をもちつづけ、自らを研鑽するか、それが大事なことではないでしょうか。
投稿: hikawa | 2009/03/14 18:26