情報を無理なく捨てて、必要なものは残すための方法
「情報はノート一冊にまとめなさい」がベストセラーになったのは記憶に新しい。一方で和田哲哉氏の「文房具を楽しく使う(手帳・ ノート編)」(早川書房)では、多ノート主義が提案されている。
私自身は、システム手帳を中心に、ノート(取材用、仕事の記録用)も併用していた。かつては中心はシステム手帳と考えていたのだ。 最近は、ちょっとしたことや緊急を要しないこと、思いつきなどはメモ帳に記している。多ノート主義的になっているのだ。
メモしたことがらをその後どのように扱うべきかとか、紙やデジタルデータ自体に関する一般的な傾向や法則はあっても、 万人がそのまま応用可能な方法はなかなかないのではないか。もしひとことで無理矢理まとめるのなら、趣味嗜好にあった道具を使い、 記録した情報が埋もれずに、うまく流れる/活用できるような記録/保存方法を自分なりに見つけることだろうか。
私の例で言えば、最近はちょっとしたメモは、以前のエントリーでも紹介したコクヨのキャリーメモを使っている。 手帳にはなくてもいい情報は、ここに書く。そして今まで(と言っても数週間だが)、困ったことはない。 何よりメモ用紙はどんどん捨てられるのがいい。その点手帳やノートよりもずっと気楽に使える。また、ふくらんだアイデア、用件などは、 パソコンに入力する。あるいはドットライナーの弱粘着タイプを使えば、手帳にも貼っておける。
紙のメリットは気軽に捨てられることだ。紙のような記録手段とデジタルを併用するメリットはここにあると考えている。
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コメント
JINさん、コメントありがとうございます。
「情報は~」では、ノートがメインでパソコンは索引の作成に使っており、積極的な情報の蓄積には使っていないと思ったのですが、どうなのでしょうか?
私も改めて本を読んでみます。コメントありがとうございました。
投稿: 館神龍彦 | 2008/07/25 08:55
hikさん、コメントありがとうございます。
全く逆の考え方もあるのですね。
>記憶して昇華するためのプロセス
これちょっと興味があります。具体的にはどんなことを
なさっているのでしょうか。
お手すきのときにでも教えていただけるとうれしいです。
コメントありがとうございました。
投稿: 館神龍彦 | 2008/07/25 08:49
「情報はノート一冊にまとめなさい」でもインデックス(目次)をテキストファイルにしてパソコンで管理するように勧めています。
これは、「文房具を楽しく使う(手帳・ノート編)」の68ページの
「パソコン、PDA、携帯電話、これらも情報をストックする「ノートの一種」と考えれば、すでに三冊と数えることができます」
と、同じだという印象を持っています。
投稿: JIN | 2008/07/17 18:10
僕の場合は保存をすることを念頭に入れない限り、紙のメモはとりません。個人的にも社会的にも紙の乱費はあまりよろしくないように思います。デジタル→紙へという以降が僕の場合は多いです。紙は記憶して昇華するためのプロセスとして利用しています。
また、一トン当たりという話になりますが、糊などが付いていない場合、小さな紙は無料で引き取ってくれますが、そうでないばあいは有償となります。
投稿: hik | 2008/07/17 11:38