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2008/06/12

ショートカットはそろばんの身体記憶?

 以前、東京に住む知人にこんな話をされたことがある。曰く、日本では人と人とがすれ違うときには、双方とも一言も言葉を交わさず、 目配せをするわけでもないのにぶつかることがない。それは、江戸時代以来の身体的な記憶だという。武士とすれ違うときに、 刀の柄に触れないようにしていた時代の名残だというのだ。

 自分の祖先が習慣的にしていたことが、現代の自分の体にも残っている。にわかには信じがたい話だったが、 妙に説得力があったのをおぼえている。

 で、表題の件です(←やっとかよ)。パソコンのショートカットというのも、ひょっとしたら、 そろばんにおける手の所作を再現しているのかもしれない。

 ショートカットとは直接関係がないが、そろばんは、指に動きをおぼえさせることで計算をしていた。これは、 入力すべき言葉をローマ字のキー配置の連続として再現するタッチタイピングに一脈通じるかもしれない(※)。

※もっともそろばんの珠の配置には規則性と秩序があり、パソコンのキーボードには、 それ自体として規則性がなく、ローマ字を入力するときには、入力する日本語との対応関係はまったくと言っていいほどないが。

 現代のパソコンユーザーでそろばんを使ったことのある人は限られると思う。それでも、ショートカット操作の本が売れており、 それをやってみたいと思う人が多い背景の一つには、かつてそろばんを使っていた日本人の身体的な記憶があるのかもしれない。

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コメント

ひろさん、コメントありがとうございます。
ローマ字入力の普及については、私は「なりゆき」だったのではないかと思います。パソコンが普及したのはこの十数年ほどで、MS-DOSの時代にも日本語FEPがあり、Windows95になっても日本語IMEが普通にありました。その頃からパソコンに触れたユーザーには、だからパソコンは普通に日本語が入力できるものだったわけで。
 ただ、その頃からはじめたユーザーの周りの先輩パソコンユーザーは、ローマ字入力で、それを真似た可能性はありますね。
ただ、勝間和代氏の影響で、これから親指シフトが盛り上がる可能性も皆無ではないと思います。
コメントありがとうございました。

投稿: 館神龍彦 | 2008/06/17 11:24

おおさか(関西)さん、コメントありがとうございます。
>当時「東京は、歩きにくいなぁ」と思っていました。
これなんですが、ひょっとしたら関東と関西では、すれ違いに際して互いが発している情報のニュアンスが違い、かみ合わないことで、すれ違いが出来なかったのかもしれないと思います。
 すれ違いとはちょっと違いますが、関東と関西では、歩いてのぼる人のためにエスカレーターのどちら側を開けるかのルールが違いますよね(このルールの是非はここでは論じません)。このことが一つのヒントなのではないかと思います。

また、身体的な記憶は風化するとも思います。それに拍車をかけているのが携帯電話なのではないかとも。
コメントありがとうございました。

投稿: 館神龍彦 | 2008/06/15 04:45

キーボードのアルファベットのQWERTY配列は、基本は大昔のタイプライタと同じで、入力速度を遅くするために設計されたモノです。
ローマ字変換については、パソコンの黎明期には日本語入力などはなく、アルファベット入力だけでした。そんな、QWERTY配列が身体に十分しみこんだ後にパソコンの進化により日本語入力が可能になってくると、JIS配列のカナ入力を新たに会得するより、身体が覚えているQWERTY配列によるローマ字変換の方がずっと早く入力できます。
そんな理由でローマ字変換が主流になっていったと思います。かくいう私がそうです。今は、その流れでずーっと来ているのではないかと。
※ちなみにJISのカナ配列は、使用頻度の高い文字を人差し指周辺に集めて設計されています。

投稿: ひろ | 2008/06/14 14:01

20年ほど前に関西より、東京圏に参りました。
当時「東京は、歩きにくいなぁ」と思っていました。
すれ違うとき、ぶつかりそうになるためです。実際、こちらがよけないとぶつかることもありました。江戸の頃はともかく、すくなくとも当時は大阪、京都の人混みの方が歩きやすかったです。阿吽の呼吸でお互いによけられました。

今の東京は、20年前と比べても論外に人にぶち当たりそうになりますね。我が道を突き進む人が多いことと、携帯見ながら歩いている人があまりに多いので。

投稿: おおさか(関西) | 2008/06/13 19:03

それは某クイズ番組でもやっていた江戸しぐさ?
親指シフトキーボードは定着しなかったから?

投稿: 特命鬼謀 | 2008/06/13 17:31

トラックバックありがとうございました。
ショートカットを江戸仕草、さらには珠算に結びつける慧眼、恐れ入りました。
キーボードの配列と日本語(ローマ字変換)にまったく関連性がないのに普及しているのが不思議であり面白いところです。
将来、キーボードがいらない技術ができて、キーボードにまつわるワザは不要になるか、それともキーボードにこだわる「旧世代」の抵抗でなかなかなくならないのか。
どっちでしょうか?(^^;

投稿: おなら出ちゃっ太 | 2008/06/12 16:47

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