不言実行と有言実行の間
目標や夢を手帳に書くってのは、いってみれば不言実行と有言実行のいいとこどりなんじゃないか。
不言実行は、思っていること考えていることを胸に秘めて誰にもどこにもオープンにすることなく、やろうとすることだ。 誰にもオープンにしていないから、失敗しようがやらずに済まそうが恥をかくことはない。あれこれ言っていない潔さもある。
有言実行は、「やる」とまわりに公言してからやること。物事の完了・成功をまわりに宣言している状態の中でやるのは、 そのプレッシャーを追い風とできればいいけれど、押しつぶされて失敗し、口先野郎とそしられる可能性もはらむ。
でもって、手帳に書くってのはさ、このちょうど中間だと思うわけ。不言実行のように誰も知らないけれど、やるってこと自体は、 紙に書かれたことで客観化されている。でも第三者はそのことを知らない。いわば自分との約束だよね。だから夢、 まで大げさじゃなくても目標やノルマでも紙に書いた事柄が出来なかったときは、何よりも自分が悔しい。自分で自分のことをみっともない、 かっこわるいと思う。
でも、紙に書いたことを達成できたらその充実感は、まわりに公言してやったときより実は大きいのではないか。 だから目標を紙に書いて達成を誓うのは、不言実行のような、形にしていないけれど誰も知らないパターンと、有言実行のような、 周りが知っている=客観化されたパターンのいいところを併せ持っていると言えるのではないか。
※ この件も、コメントなりでツッコミお願いします。
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コメント
特命鬼謀さん、コメントありがとうございます。
とくに、日本語で書くとなぜ身につくのか、私なりの考えを「デジアナ道具術」に書きました。よろしければそちらもご覧ください。
コメントありがとうございました。
投稿: 舘神 | 2008/03/14 17:33
手帳と言うよりも「書く」という行為は忘れないで自分に身につきやすいものだと感じる。
江戸時代に当時の日本は世界的に見ても識字率が高かった事は現在にも通じて誇るべき事なのでは。
P.S.星野仙一は色紙に「夢」と書くけど松坂大輔は夢と
言う言葉が嫌いで「目標」と言う言葉を口にしてい た気が。。。
投稿: 特命鬼謀 | 2008/03/14 14:36