はあちゅう手帳の出現が意味するものとは?
「手帳進化論」にも登場するはあちゅう手帳。この手帳はなぜ登場したのだろうか。
仮説として言えば次のようなことではないか。すなわち、現在の二十才ぐらいの世代にとっては、帰属感のある強力な “幻想の拘束力を持つ共同体”は最初から存在しなかったのだ。
そういうものが存在する時代には、誰も自分専用の手帳を自分で作ろうとは思わないのではないか。 もともと発行元の共同体の成員のために作られた手帳は、その拘束力が弱まるとともに減少していったことは「手帳進化論」でも見たとおりだ。
そしてはあちゅう手帳は、こういう日本における共同体の盛衰を、その成員としては経験していない世代によって作られたのだ。
もう一つの理由は、はあちゅう手帳を作ったのが大学生であることだろうか。大学生は、 中高生とは違い学校の校則をほとんど意識することなく生活できる。 同時に企業に属していない=共同体の帰属意識を強力に持つこともないからだ。
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