システム手帳は万能ツールを目指した
ファイロファクス上陸直後のシステム手帳は万能ツールを目指していた節がある。 生活や仕事に利用する情報やツールを何でもどん欲に取り込もうとしていた形跡があるのだ。
スケジュールやアドレス帳といった、手帳の根幹を成す部分がまずある。ここに名刺ホルダーリフィルで名刺を、 カードホルダーリフィルで各種カード(テレホンカードからクレジットカードまで)を収納可能にした。さらに、シングルCD収納用リフィル( 「幻リフィル通信」参照)で音楽を、辞書リフィルで、英和・和英などの各種辞書までをその内部に持とうとしていたのだ。
かつてシステム手帳がどん欲に取り込もうとしていたこれらの機能や情報は、小型の電子デバイスが遙かに高機能な形で代替している。 アドレス帳や名刺は携帯電話に、カード類は携帯電話のおサイフ機能に、音楽はiPodなどのデジタルオーディオプレーヤーに、 辞書リフィルは電子辞書になった。
現在の各種小型電子デバイスが提供しようとしている機能を、それひとつでまかなおうとしていた。 20年前のシステム手帳はそんな大それた姿まで望んだツールだったのだ。
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