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2006/07/10

日本のシステム手帳

 iモードの生みの親のひとりであり、NTTドコモの執行役員、夏野剛氏の著書 「ア・ラ・iモード」(日経BP企画)の、前書きにはこんな記述がある。

 思えば、日本には優れた外国料理レストランが多い。しかも単に本場の味に似せるだけではなく、 微妙に和風のテイストを加えることにより、オリジナルな素晴らしい味を演出しているレストランが多い。もともとは、 世界から入ってきたものを、アレンジして組み立て直し、新たにスパイスや調理法、素材を加えて、まったく新しい価値を作り出す。

 この一文のあとには、「それはiモードも同じである。」として、多くが米国産の技術であったインターネット技術や、 やはりもともと欧米のものだったマーケティング理論など世界から入ってきたものが組み合わされ、ケータイインターネット、モバイル・ インターネットという形で、iモードが新しい価値を作り出している旨のことが書かれている。

 おそらく、どこの国にルーツを持つ技術や料理も、日本に入ってくると、もともと持っていたニュアンスがより細かく解釈され、 洗練されたものになっているように思う。上述の例もそうだし、もともとは米国初のものだった、アニメ、 マンガも日本では高度な物語性を持った独自の発展を遂げている。

 それはシステム手帳も同じだと思える。もともとは英国製だったが、'80年代に日本に上陸し、国内メーカーが多数参入して以降は、 日本製のバインダーやリフィルは独自の洗練をしているように思える。リフィルに関して言えば、そのバリエーションやデザインには、 海外メーカーにはないような工夫がなされていると感じる。「頑張る日本の文房具」でも触れたBindexもその一例だし、 そのほかのメーカーのリフィルも、日本製ならではの繊細さを感じるものが多くある。デザインの好みは人によって異なるだろうが、 日本製のシステム手帳は、ファイロファクスが伝来した'80年代から現在までの間に、独自の進歩を遂げてきたと思える。

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