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2006/04/30

メールの限界

 おそらくメールを使っているほとんどの人が気づいているとおり、メールというコミュニケーションにはいくつもの限界がある。

 たとえばスピードだ。一般にはメールはスピードの早いツールだと思われている。だが、たとえば相談事などで、 送信側と受信側が双方納得する結論に至るためには、逆に時間がかかる。

 メールは送信すれば、相手のメールサーバーにすぐに着信する(まれに遅延もあるが)。しかしそれは、相手がすぐにメールを受信し、 読んでくれることを意味しない。メールの長所と思われているスピードは、実は相手が頻繁にメールチェックをし、 かつ素早く的確に返信されて初めて生まれるものだ。

 また本文自体もそうだ。これはメールに限らないが(※)、相手の言葉を的確に把握し、 それに対して相手に伝わるような形で返信して初めて意志が伝わる。つまり相手にある程度の理解能力がなければ、言葉は伝わらない。 また返信するにも相手の言葉を理解した上で、自分がそれに対してどう考えたかをきちんと表現する能力がなければならない。 さらにその前提にあるのは、信頼関係かもしれない。逆に言えば一定以上の信頼関係がなければ、メールをやりとりするような場合、 言葉は伝わりにくいと言えるかもしれない。

 以上のことをまとめると次のことが言えると思う。つまりメールとは、使う人によってその効果が変わる。 有能な人が使えば恐ろしく強力なツールだが、そうでない人には一定以上の効果はもたらされないのかもしれない。そう考えると、 メールとは使う人によって威力の異なる、まるで寓話に登場する武器のようなツールと言えるかもしれない。

※書き文字を使ったコミュニケーション全般

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