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2005/04/19

PDAの終わりとスマートフォンのはじまり

 PDAが終わりつつある。ソニーのPDA“クリエ”終了に象徴されるように、PDAは、いまや過去のソリューションになりつつある。 いや正確には次のようなことだろう。恐竜は進化して鳥になったという説があるが、PDAは、電子辞書やデジタル音楽プレーヤー、 ポータブルゲーム機(PSPやニンテンドーDS)などに進化したのだと。  そして、 PDAに引導を渡したもっとも大きな存在の一つである携帯電話の次の姿が、明らかになりつつある。スマートフォンだ。すでに、 一部好事家の注目を集め、書籍まで登場したノキア製6630(=日本ではボーダフォンの702NK)は、 およそ考え得る限りの使いかたができる。筆者がさわった経験では、お世辞にも使いやすいとはいえなかったが、 iモードしか知らない人が見たら、驚くような機能が多数搭載されている。  それはたとえば、 パソコンで普段使っているプロバイダーのメールアドレスが設定できることであり、 パソコンのOutlookのスケジュールデータとのシンクロであり、Wordの添付ファイルの閲覧機能であったりする。 ボーダフォンの対応する国際ローミングサービスにも対応している。  702NKをスマートフォンたらしめている上記の機能を見て、 一種のデジャヴを覚えるのは筆者だけだろうか。そう、国際ローミングをのぞけばこれらは、かつてPDAが売りにしていたものなのだ。  今後も新しいPDAが、各社から発売される可能性は十分あるだろう。だがそれは、 モバイルグッズ好きの好事家の物欲を満たすことはあっても、多くの人々のニーズに応えるソリューションとはならないように思える。 折しも、 NTTドコモからモトローラ製の新しいスマートフォンM1000が発表になっている。 無線LAN、USB2.0、Bluetoothなどを搭載し、高性能多機能なモデルだ。おそらくこのモデルは、 「ITリテラシーの高い30~40代」に受け入れられるのだろう。“ビジネスケータイ”というキャッチコピーの通り、 携帯機器に実用的な高機能を求める層の何割かは、このようなスマートフォンを利用するはずだ。  筆者が、PHSを今更のように契約して、 改めてわかったことがある。通信業界を含むIT業界は、やはり猛スピードで進化している。 そしてモデムやPHSでネットにアクセスするPDAのような製品はもはや時代遅れなのだ。PHSの新しい形を提案しているウィルコムの製品にもそれは現れている。 ウィルコムの機種は、M1000の特徴のいくつかを先取りしている。それは、通常のプロバイダーのメールが読めることであり、 フルブラウザの搭載である。 その意味では、京ポンは、“プアマンズM1000”と呼べるかもしれない。  いずれにせよ、 PDAは今や完全に過去のものになりつつある。M1000の登場でそんなことを思った。

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